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土曜日だったこの日、私は部活顧問としての仕事もあるわけでないのに、勤務先の高校に出勤しました。「北九州市のとある高校」は週5日制で、土曜は（大学受験準備のための）課外授業すらありません。ちなみに前任校では、当時非常勤講師だったにもかかわらず英語の土曜日・課外授業を任されました。
　その日の私は、翌週の授業準備をするために休日出勤したのです。

　前日、所属長から
　「教材研究も確かに大事だけど、それって一人でもできるやん。しかもいつだってできるやん。だったら、みんなと協力しながらでないとできん仕事を先にやらないけんよ。目先の仕事に大忙しじゃこの先、厳しいよ」
　と言われました。これが心に響きました。

　そうだよな、教材研究っていつだってできるよな。だったら、月曜日や火曜日に困らないよう、準備を進めなきゃな。私は自分の机のPCを起動させて、授業プリントを作ったり、生徒から集めた課題を確認したりしていきました。

　私はフルタイム労働者（常勤講師）として、組織に完全に溶け込まないといけなくなりました。授業以外の仕事で他の先生や事務室と協力しなければ解決できない問題は、勤務時間中に解決する。授業準備や定期テスト問題の作成は、定時退勤の時間を過ぎてから（あるいは毎朝の職員集会が始まる前に）作成する。
　･･･まるで会社員じゃん！

　でも土曜日に教材研究した結果、翌週に向けて少しだけ心に余裕ができました。