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テーマ:政治について(19884)
カテゴリ:政治
10月31日に第49回衆議院総選挙の投開票が行われました。私は夜8時少し前から、NHK東京による開票速報をインターネット同時配信で視聴しました。
今回の総選挙での最大の注目ポイントは、「自民・公明両党による連立与党がどのくらい議席を減らすか」でした。立憲民主党、共産党、社民党、れいわ新選組による野党4党連合が候補者一本化で対抗したのです。これに対して日本維新の会は、政府を批判する一方で、野党連合の共闘も「野合」と批判し、第3勢力(いわゆる改革保守政党)として戦いました。 =議席数での結果(小選挙区+比例区)= 自民党:261議席(189+72) 立憲民主党: 96議席(57+39) 日本維新の会:41議席(16+25) 公明党: 32議席( 9+23) 国民民主党: 11議席( 6+ 5) 共産党: 10議席( 1+ 9) れいわ新選組: 3議席( 0+ 3) 社民党: 1議席( 1+ 0) 無所属: 10議席(10+ 0) =比例区での得票数(全国11ブロックの合計)= 自民党:1991万4883票 立憲民主党:1149万2111票 日本維新の会:805万 830票 公明党: 711万4282票 共産党: 416万6076票 国民民主党: 259万3370票 れいわ新選組:221万5648票 社民党: 101万8588票 N国党: 79万6788票 =寸評= ・自民党は改選前より15議席減少したものの、単独過半数を維持。立憲民主党などの候補者との一騎打ちで辛くも勝利した人が多かったです。そしてNHKの「最大でも252議席」という予想は大ハズレでした。 ・立憲民主党は小選挙区での勝利数は改選前を上回ったものの、比例区で惨敗。2020年9月に、旧・国民民主党や社民党の一部グループと合流してから、枝野代表ら執行部のトップダウンで党方針が決まっていった感が否めませんでした。また、新型コロナウィルスの大流行が始まってからは、コロナ対策の分野では全く存在感がありませんでした。枝野代表らの責任問題が問われるのは当然だと思います。 →枝野代表が辞任の意向を固めたそうです。当然だと思います。党執行部を刷新(これを機に若返り)して、政策決定や国会運営の在り方を、見直して欲しいです。対決色を出し過ぎて失敗したと思います。 ・日本維新の会は、自民・公明の連立与党や、立憲民主党・共産党などによる野党連合の両方に対して不信感を持つ有権者の受け皿になりました。この総選挙で一番の勝者と言っていいでしょう。特に近畿比例区では自民党を上回って約318万票(10議席)を獲得。 ・公明党はこの選挙を機に、太田前代表や井上副代表、石田副代表らベテランが一斉に引退。正に世代交代の選挙となりました。 ・国民民主党は、良くも悪くも「令和の民社党」と言っていいでしょう。コロナ大流行が始まった2020年3月、「国民全員に10万円の現金給付」という経済対策を最初に提言。それを言うと、立憲民主党は「令和の社会党」に見えてしまうのが本当に残念。 小選挙区で立候補した現職が全員当選。比例区では九州沖縄比例区で辛うじて議席獲得など、ギリギリセーフの戦いが目立ったという印象です。 ・共産党は比例区で大きく得票を減らしました。それに伴い、(7年間守ってきた)北陸信越比例区での議席を失いました。志位委員長になって21年が過ぎ、いい加減に世代交代が必要だと思います。遅くとも来年夏までの若返りを期待しています。 ・れいわ新選組は、予想を上回る3議席を獲得。山本太郎代表(2年前の参院選で議席を失う)が衆議院議員として国政復帰です。 ・社民党は、牙城・九州沖縄比例区で25年間守ってきた議席をついに失いました。 =結論= ・「世代交代」が必要なのは、むしろ野党連合の方だったと言っていいでしょう。立憲民主党の代表選挙では「新人だろうが議員歴50年のベテランだろうが、国会という戦場で戦う仲間」という意識をもち、40歳代の若手が積極的に立候補することを期待します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 4, 2021 09:45:35 PM
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