本日、
Jリーグは日本初のプロサッカーリーグとして
開幕30周年を迎えました。
Jリーグの前身は、JSL(日本サッカーリーグ。1965年創設)という社会人リーグでした。アマチュアリズムが重視されてきたリーグでしたが、次第に選手としての活動を優先させることを認める企業チームや、プロ選手と同じように試合の結果に応じて報酬を定める企業チームが多くなったため、アマチュアリズムが形骸化していきました。1980年代後半から日本にも本格的なプロサッカーリーグ創設の機運が高まったため、Jリーグ発足に際して、JSLは1992年3月29日の公式戦を最後に廃止されました。
参考サイト(JSLの試合の仕組み)
1992年9月~11日にかけて、リーグ戦開幕の
前哨戦となる大会「Jリーグカップ(ナビスコカップ)」が開催されました。
1993年はサッカー・ワールドカップ(アメリカ大会)のアジア予選の準備を優先させるため、3~4月は代表チームとしての活動に専念。
1993年5月15日に
Jリーグ初の公式戦(リーグ戦)開催、となったわけです。
Jリーグの
オリジナルメンバーとなった
10チーム(オリジナルテン)は以下の通り。( )内は前身となったチーム。
・鹿島アントラーズ(住友金属)
・ジェフユナイテッド市原(古河電工)
・浦和レッズ(三菱自動車)
・ヴェルディ川崎(読売サッカークラブ)
・横浜マリノス(日産自動車)
・横浜フリューゲルス(全日空)
・清水エスパルス(清水FC)
・名古屋グランパス(トヨタ自動車)
・ガンバ大阪(パナソニック)
・サンフレッチェ広島(マツダ)
発足当時は10チーム中6チームが関東拠点のチームという、あまりにも歪な構図でした。
発足から30年経った今は、
41都道府県に計60チームが加盟する巨大組織となりました。Jリーグ加盟のチームが1つもない県を探す方が難しい、という時代になりました。ちなみに
Jリーグ空白県は、福井、三重、滋賀、和歌山、島根、高知の6県です。
今年からは新たに、J3とJFLとの入れ替えが本格的に始まります。それによるとJリーグの立場としては(原則として)J3・最下位(20位)がJFLへ自動降格、JFLJ3・19位が入れ替え戦となります。ただし、JFL側のチームのJ3クラブライセンスの有無で、対象チームが変わってきます。そのためかなり流動的だと思います。
発足から30年、まだまだJリーグによるサッカー界の改革は続きます。