中村ノリの代役は育成選手
今日、楽天は中村紀洋の2軍落ち、並びに森田丈武選手(育成選手)の支配下選手登録・1軍昇格を発表した。これで森田選手は一気に2階級昇進となった。 ノリ代役は育成28歳ルーキー森田…楽天(10日、スポーツ報知) 楽天が育成選手の森田丈武内野手(28)を支配下登録することが9日、分かった。社会人野球から米国独立リーグを経て、四国・九州アイランドリーグの香川で活躍してプロ入りした苦労人が、交流戦最下位と低迷するチームの救世主になる。 松坂世代最後のプロ入り選手が、ついに1軍の舞台に立つ。米田球団代表は森田について「まだ発表していないが、彼は下でキッチリ実績を出している。年齢的なものもあるし、努力した者が報われるよう、対処していきたい」と支配下登録することを明言した。 これまでイースタンでは主軸を担い、44試合に出場。打率3割4厘、6本塁打、打点30と結果を残してきた。右の大砲として二塁打はリーグトップの15本とパンチ力もあり、長打不足に悩むチームの起爆剤となる可能性は十分にある。 この日は、腰痛のため不振が続いた中村紀が登録抹消。三塁を守る森田には代役としての活躍が期待され、10日の中日戦(Kスタ)では左腕・小笠原の先発が予想されることから、いきなりのスタメンデビューもありそうだ。28歳のオールドルーキーが、月見草のもとで遅咲きの花を咲かせる。 (引用終わり) 楽天の森田が支配下選手に=プロ野球(10日、時事通信) 楽天は10日、育成選手の森田丈武内野手(28)を支配下登録するとともに出場選手登録した。背番号は「125」から「98」に、登録名は「丈武」となった。 丈武は山梨・山梨学院大高から、社会人の三菱自動車岡崎、米独立リーグと渡り歩き、四国・九州アイランドリーグの香川から昨年の育成ドラフト1巡目で今季入団した。イースタン・リーグでは9日現在、44試合で6本塁打、31打点、打率3割4厘。 (引用終わり) 中村ノリは昨年、中日からFAで楽天に移籍してきたが、これまでに打ったホームランは1本。打率も低迷していて不振が続いている。腰痛の治療に専念するためか、再調整のためか2軍落ちとなった。 そして今日、背番号が125から98に軽くなった森田は、早速1軍の試合にスタメンで出場した。8番・サードで出場し、3打数1安打だった。森田にとってはうれしい1軍初ヒットである。 努力が足りないという私自身のことを省みるべきという考えはさておき、プロスポーツでは機会平等という考えの方がいい。お互いに競争し合ってこそ、自分も成長できるし、他人も成長できる。正に相乗効果というものだろう。 しかしながらノリにしてみれば、自分の代役が育成選手ということになると、ある意味で一大事だと思ったに違いない。要するに、3年前に始まった育成選手制度は、それほど日本プロ野球界に浸透してきているのである。 四国・九州アイランドリーグ出身でもある森田がパ・リーグでどのくらい活躍するのか、注目してみたい。