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2019/02/03(日)06:00

2018年 韓国は造船世界一に返り咲き

船舶・navy(108)

​​​​​​​​​​​ 造船業における最大のライバル・中国を超えて、7年ぶりに受注量で中国を抑えて、韓国は世界トップとなった。       ​​ 韓国の造船業界の手持ち工事量は2037万CGT。 2017年1月に2074万CGTを記録して以来の2000万CGT台超え。 世界の2018年9月末基準の手持ち工事量は、前月末比81万CGT増の7780万CGT。 中国は50万CGT減、日本は6万CGT減だったのに対し、韓国は133万CGT増。  韓国の造船各社の合計で、全世界の発注量の半分近くを占める状況。         ​​​韓国が「造船世界一」返り咲き​中国は技術の遅れや人件費増加が影響―韓国紙2019年1月4日 Record China 2019年1月3日、米華字メディアの多維新聞は、韓国紙・東亜日報がこのほど、「2018年は韓国の造船業界には意味深い1年だった」とする記事を掲載したことを紹介した。  それによると、東亜日報は「2018年は韓国の造船業界には意味深い1年だった。 12年に受注量基準で世界造船トップの座を中国に明け渡して以来6年ぶりに世界トップのタイトルを取り戻したからだ。 昨年の世界の船舶発注量は、ピークだった07年の30%水準だが、受注量1位を取り戻したことは大きな意味がある成果だ」とした。   …(略)…        ​​ 製造設備(ドック)の過剰と品質と技術の低い中国は、今後も価格が唯一の勝負どころ。 韓国も日本と比べれば品質と技術レベルは低い。 巨大石油タンカーのダブルハル(二重船殻)構造、ミッドデッキ構造や大型船のスクリューなどは日本の独壇場。 業況は好転したが、安値受注により、造船会社の業績は依然として低迷。 今年に入り受注は増えたが、低迷期の低価格受注が祟り、今後1年以上、業績面で同じような状況が続く見通し。 船舶を引き渡すまで全額が支払われないので、受注増はすぐには業績の改善にはつながらない。 それどころか、必死の安値受注案件に着手を続けると、いっそうの業績を悪化を招く。 世界貿易が活発にならない限り、船の受注価格が上がる見込みはない。 政府からの補助金漬けの韓国造船業界は、世界の造船価格を異常事態に巻き込みながら続く。        ​​日韓通商摩擦 激化の様相​造船に不当な補助金​WTO提訴へ 2018.6.26 Sankei.Biz 韓国が自国の造船業界に不当な補助金を支給しているとして、日本政府が世界貿易機関(WTO)に提訴する手続きに入る方向で調整していることが25日、分かった。 造船が世界的な供給過剰状態にある中で、韓国による多額の公金投入が国際的な安売り競争を招き、公正な競争を担保するWTOのルールに違反している可能性があると判断した。 韓国に対しては、日本が輸出するステンレス棒鋼にかけられている反ダンピング(不当廉売)関税の問題でもWTOに提訴する手続きに入っている。 今回の提訴手続き入りの検討も韓国側から反発される公算が大きく、通商摩擦が激しくなりそうだ。  …(略)…​​​​​​​​​​​        ​​

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