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2024/03/27(水)06:00

EXPO 2025 大阪、兵庫、徳島

テーマパーク 遊び場 旅(421)

 EXPO’70、経済成長期の昭和に開催された「万博」に、日本国民の多くは開催前からワクワクしていた。 三波春夫が歌う「世界の国からこんにちは」は、開催3年前の1967年3月から国中のいたるところで流れていた。 2025年の大阪万博は武田軍の旗印の「風林火山」の林と山だけを銘としているのだろう。 「その徐(しずか)なること林のごとく」「動かざること山のごとく」だ。     ​​ EXPO 2025 の前売券の売上枚数が、販売開始3カ月で4.6%であること、3月1日、万博協会から公表された。協会は来場者数を2800万人と見込み、2025年4月13日の開幕までに1400万枚を販売する目標を掲げている。2月28日時点で、売上枚数は計64万6517枚。どうやって1400万枚に近づけるのかが楽しみ。    開催目的は公式サイトに以下が記載されている。  「万博」には、人・モノを呼び寄せる 求心力と発信力があります。 この力を2020年東京オリンピック・パラリンピック後の大阪・関西、 そして日本の成長を持続させる起爆剤にします。  「人・モノ・カネ」を呼び寄せようとし、利害関係者で甘い蜜をすすり、大阪府の財政をまた奈落の底に叩き落そう、などとは言えないな。 協会が最大の見どころとするつもりらしき「大屋根(リング)]は、1周2kmの世界最大級の木造建築物。高さ12~20m、幅30m。「無駄遣い」、「パビリオン施工の邪魔」と話題を醸している。     ​​​「万博運営側は説明責任を」​プリツカー賞の山本さん提言2024年3月18日 東京新聞 「建築界のノーベル賞」といわれるプリツカー賞に決まった山本理顕さん(78)が18日までに、2025年大阪・関西万博を巡る共同通信のインタビューに応じた。費用面をはじめ反発がやまない中、会場デザインの理念や構想に関する運営側の発信が少ないと指摘。責任者となる藤本壮介氏に「説明責任を果たすべきだ」と促した。藤本氏を含む建築家にエールも送った。  山本さんは、会場デザインプロデューサーの藤本氏が担当した木造の巨大環状屋根「リング」の説明が不足していると強調。約350億円の整備費に批判が噴出した一方で「大量の木材をどこから調達しているのか。環境問題の面で調達先に迷惑がかかっていないか」といった情報がないと訴える。  ―  引用終わり  ―     ​​ EXPO’70で会場内の建物を「パビリオン」と呼ぶこと、単語を覚えた。「人類の進歩と調和」というテーマとともに、各パビリオンの意匠に驚き、展示概要を知りワクワク感を募らせた。 EXPO 2025 のパビリオンに関する話題は、建築費高騰、着工の遅れ、建築費の適否などで憂鬱になる。憂鬱な時代ということか。 テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。命がけということらしい。     ​​​「大量の税金を投じた命がけのギャグ」​万博350億円リング「完成したらパビリオン作れない!」新たな火種に「計算してなかったの?」2024/2/23 SmartFLASH 2月22日、日本建設業連合会の宮本洋一会長(清水建設会長)は、定例記者会見で、2025年大阪・関西万博のシンボルとなる大屋根(リング)をめぐり、新たな懸念を示した。「リング内側のパビリオン等の建設は、これから着工するものも多く、今後すべてのリングがつながった際には、内側への重機や資材の搬入に制約が生じると聞いている」    ​​ リングは1周約2km。高さが12~20mで、建設費は約350億円。2023年6月から組み立てが始まり、現在は6割程度が完成。2024年9月ごろ、環状につながる予定で、完成すれば世界最大級の木造建造物となる。  万博会場の主要部分を囲むように建設されるが、多くのパビリオンは、その内側に建設される。現在、リングの建設は順調に進んでいるものの、海外の約60カ国が独自で設計・建設するパビリオンは、まだ5カ国しか着工していない。 宮本会長は、海外パビリオンについて「1日も早く着工していただきたい」と述べ、リングと、その内側のパビリオンの建設の間で混乱が生じないよう、万博協会に「各工事間の調整をお願いしたい」と要望した。  ―  引用終わり  ―      ​​ 着工の遅れが噂され、2024年度からの時間外規制により残業での工期短縮も難しいとされる各パビリオンの構想は、公式サイトに掲載されている。 各パビリオンの工事も命がけ、必死で、開催に間に合うよう進められるのだろう。 ■EXPO2025 大阪・関西万博 ​国内パビリオン​  ​海外パビリオン​■関西パビリオン 関西パビリオンは、滋賀県、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、徳島県、福井県、三重県で構成される。 三重県は東海にも、中部にも、関西にも分類されることがある。 将来は鳥取県、徳島県、福井県も関西なのか。関西パビリオン プレサイト​関西パビリオンについて​​     ​​​■兵庫県 兵庫県は万博会場の 「兵庫県ゾーン」と兵庫県立美術館にて、兵庫発のSDGsが体験できる「ひょうごフィールドパビリオン」をはじめ、歴史・文化などの多彩な魅力を展示を通じて発信する。 フィールドパビリオンはハコモノを必要としないため、当然費用も抑えられる。万博会場となる夢洲の建設費は当初予定の1.8倍となる2300億円程度まで増額することが見込まれているが、兵庫の場合は建設費ゼロ。23年度当初予算にプロモーション費用などで約1億8千円を計上しているだけだ。 兵庫県 公式サイト​県内各地が”パビリオン”になる​ 2025年大阪・関西万博の開催を機に、県全体を展示館(パビリオン)に見立て、地域のSDGsを体現する活動の現場(フィールド)を地域の人々が主体となって発信し、多くの人に見て、学んで、体験していただくプログラム。  ―  引用終わり  ―     ​​■徳島県 2024年3月15日、徳島県は大阪・関西万博)に向けて開かれた、第5回「とくしま挙県一致協議会」で、展示の中核となる「徳島パビリオン」について、2024年秋に施工を始めると説明した。 徳島県 公式サイト​徳島「まるごとパビリオン」​コンセプト 徳島県は、2025年に開催される大阪・関西万博に参画します。 コンセプトは、 万博は「ゲートウェイ」、徳島「まるごとパビリオン」 ~県民が参画し、県民が創る万博~  万博会場をゲートウェイ(入口、玄関口)とし、 徳島県全域を「まるごと」パビリオンと見立て、  その魅力を世界に向けて発信することで、 多くの方にご来県いただくことを目指します。  ―  引用終わり  ―    広告代理店、イベント企画運営会社が着実に儲かる構造は理解できる。  ゼネコンは、低収益・大きな赤字になりそうな工事には手を出せない。「維新の会」への「政治献金」もすすまないだろう。  東京オリンピック2020 で肩透かしをくらった旅行代理店は、EXPO2025 でどれぐらい頑張れるかも見どころ。キーワードは「関西」。  EXPO’70も開催までいろいろ問題はあったが、ハッピーエンドを迎えた。    2025年大阪・関西万博に向けて、大阪府と大阪市が24年度当初予算案に計上した万博関連費用の規模は計836億円超(うち国庫補助など24億円)。開幕前の最終年度となり、23年度の4倍超と万博関連予算は過去最高。加えて、知事・市長が公約の目玉とした無償化施策にも多額の予算を投入し、府は680億円、市は225億円のいずれも収支不足となる。  EXPO 2025 は大阪財政ディストピアのシンボルとなるか。  

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