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インターネットの利用を始めて十年あまりになるが、当初巷間語られていて先見的意見ほどにネットは有用でもなく、期待に応えてくれてもいない。
無論、零ではない。当初の有用度期待度を十とするなら五か六ってところだろうか。双方向化とユニット化することで多角的に情報を処理検討できるってところは色々問題あれど儘オーケーだと思う。例えば2chの如き匿名の掲示板が生む弊害は確かにあるし、あそこに集まる情報は玉石混交で基本的な知識や考え方が出来ていないと役立たないものも多いが、市井の知識人やらその道の専門家や従事者、問題の当事者もしくは当事者に極近しい立場の者から上がる情報の中には、こちらが抱える問題の解決や処理のために得難きヒントを与えてくれるものがあるのは間違いない。 当初の期待値にまったく達していないのはそんなことではなく、インターネットなる情報ツールがマスメディア化してる現状である。つまり、大きな資本力資金力を持つ企業や団体などがその力を行使してネット上の情報管理が為されているという憂うべき現状であり、インターネット黎明期に語られていた【大企業や官公庁に阿るマスメディアが為しえない自由な情報発信】は現状機能しているとは言い難い。 マスメディアの最大勢力であるところのテレビでは近年、あるある大辞典などを始めとした情報操作や捏造の問題がクローズアップされたわけだが、私が驚いたのはテレビ局側のデタラメな姿勢ではなく視聴者側のあまりにも無思慮無思考な姿勢だった。今時、テレビで語られる情報を真に受けている人が斯くも多いのかと驚いたのである。テレビ番組などは例えドキュメンタリー・ノンフィクションを冠していたとて眉に唾を付けながら見るのが正しいテレビの見方であると私は学生の時分に両親や担任の先生などから習ったが、世の中の多くの方は習っていないのか習っていても忘れてしまっている現状は驚くに値するだろう。 ことほど左様にテレビであれ、新聞あれ、週刊誌であれ、マスメディアと称される情報媒体で扱われている情報のほとんど全てには操作や恣意的管理や偏向性のフィルターが施されているわけだが、今やネット上の情報にも同様のフィルターが掛かり始めている。その最たる例証はグーグル八分である。 検索エンジンであれサーバーであれ大手資本の搦め手から逃れることは叶わぬようで、一部の企業や団体などにとって都合の悪い情報や具合の悪い情報はネット上に流れづらくなってきているのである。有志の個人が情報を自由に発信は出来ても、大資本力や圧力団体によってその情報の検索は自由に出来ないようにされてるって寸法だ。 なればこそ私は2chの如きゲリラ的情報媒体に期待している。マスメディア化するインターネットシステムへのアンチテーゼとして2chの如きゲリラ活動はネット上で今しばらく継続すべきである。ああいうところに巣食うクソバカみたいな者も含めて強力なアンチテーゼになるものと私は考えている。マスメディアや地位名誉財産あるものが、かの匿名掲示板をこぞって叩き批判する理由もそこにあるのである。管理統制しきれないゲリラ(情報)が何より恐ろしいのだ。 と言うわけで、現状もっとも好ましい形で運営されいると感ずるのが【悪徳商法マニアックス】なるアングラサイトである。サイトの運営すべてが万全と言うわけではないが、悪徳商法を俎上にのせる掲示板は理想的とも思える運営がなされている。完全匿名ではなく、書き込むためには個人情報を登録しなければならないのであるが、ルール設定もしっかり為されていて有意義な議論が可能となっている。ただ、理想的な運営とは言ってもbeyondなる管理人の資質に負うところが大きく、書き込む人たちすべてが理想的ってわけがないのは言うまでもない(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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