2020/08/16(日)06:00
パスカルの原理
ウィキペディアから
地理は嫌いだった、英文法も嫌いだった、日本史も世界史も嫌いだった。
嫌いだったことイコール、不得意だったということ。
典型的な劣等生だったのだが、物理は得意だった。
高校の授業で、先生に褒められことが一度だけある。
それは、パスカルの原理を実証するための実験に関する試験。
「閉じ込められた流体の一部に圧力を加えると、
その圧力はすべての方向に同じ力で伝えられる」というのがパスカルの原理。
試験問題は、実験のためのU字管があり、左右の管の直径が示され、
そこに水銀(だったと思う)を入れ、太い方の管の水銀面に重りを乗せると、
細い方の管の水銀の高さは何センチになるか・・・というもの。
試験問題にはいくつかの数値があるので、これらを計算すると、
答は簡単に出る。
おそらく、多くの生徒が正答を書いたと思われる。
だが、私は、「この実験は出来ない。水銀は管を溢れ出る」と書き、
「出題の意図に従って計算だけすれば、答は○○センチ」と書いた。
問題にある実験の図では、細い方の管の高さが足りないからだ。
その後の授業の時、先生に睨まれると思ったが、
「実験とはそういうものだ。計算だけではだめなんだ」
と、私の答を披露して、褒めてくれた。
今で言う、出題ミスだったのだが・・・・