2022/02/01(火)06:00
新幹線から見る左富士
コロナ感染大拡大の前に、再び関西に向かった理由のもうひとつ。
左富士(ひだりふじ)という言い方がある。
左妻と同類項ではない。左側に見える富士山のことだ。
東海道を江戸から京へ歩くと、富士山は常に右側に見えるが、
静岡県富士市、JR吉原駅近くの旧東海道では、ほんの少しの間、
富士山が左側に見える。
街道が北北東を向いているので、富士山が左に見えるのだ。
当然に、東海道を関西から東京方面に向かえば、
富士山は左に見えるが、それは、左富士とは言わない。
(今なら)東海道を下る場合、(以前は)京へ上る場合に限られる。
広重も、東海道五十三次の「吉原」で富士山を左に書いており、
広重が書いたであろう所には、左富士の案内板が立っている。
で、東海道新幹線からも、左富士を見ることができる。
下りの列車の左の窓から、富士山が見えるのだ。
新幹線が北北東に向かっているのではなく、
南南東に向かう所があり、そこで、左側の後ろの方に見える。
場所は、静岡駅を過ぎて、安倍川を渡った少し先。
1分間ほど富士山が左側に見える。
画像はその左富士だが、動画ではないので、
進行方向左の窓から写したことが分からないのが残念だが、
左富士である。
この場所は、富士山から約60キロ、
吉原から富士山の倍以上の距離があるので、
天気が良く、雲を作る上昇気流が少ないこの時期を逃すと
めったに見ることができない。
見通しが良く、ラッキーだった。