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職の精神史

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2008.04.25
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No.287の続き


…答えは「負債」になったのです。つまり、「お金があったから、余計苦しくなった」ということ。なのに、「収入が増えたら、楽になる」と思っているなんて、これも立派な言語障壁です。楽になんて、なるわけない。今までだって、得たお金を散々、「今の楽しみ」のために浪費してきたのです。だから、人に勝る知識や能力が、履歴書のどこを探しても、一つとして見当たらないのです。

お金がない人を見ると、確かにかわいそうです。僕も創業で、資金繰りの苦しさを味わいました。ただ、極度の節約を継続し、将来の見通しに従って行動することだけは怠りませんでした。「こうすれば、こうなる」という会計的な見通しがついていれば、一時的にキャッシュフローが停滞しても、何とか乗り切れるものです。だから、目先のカネは求めず、どんなに苦しくても「仕組み」や「信用」を最優先して耐えました。

でも、お金がなくなってから、「お金が欲しい」と考える人は最悪です。生まれついての「貧乏神の信者」と呼んでよいでしょう。こういう人にお金を与えると、すぐに使います。1ヵ月後には、何も残っていません。まさに、「拷問」と呼べる状態です。お金持ちが「必要なもの」を買うなら、貧乏人とは「欲しいもの」を買う人たちです。「欲しい」とは、今の所得や貯蓄を基にして程度が変わる感情ですから、持っている「限度額」に見合ったモノが欲しくなるのです。

つまり、「貧乏指定席」を自ら先物予約し、確実に買い付けているわけです。よって、欲しいものを買う人間は、例外なく貧乏になります。欲しいものがあるからこそ、今を「必要なもの」で耐える人だけが、余裕を作って資金を蓄えることができます。余分な知識や経験も、さらに高等な教育も、その貯蓄から可能になるわけです。こういう人がお金を手に入れると、減りません。お金とは、たくさん得たって豊かにはなれないもの。使い方の方が、稼ぎ方より何倍も大事です。貧乏人とは、「お金とは、使ったら減るものだ」と思っている人と呼んでいいでしょう。 減るから、もっと収入を作りたくなる。この気持ちこそ、「ラットレース」の立派な始まりです。

よって、20代に…

1.必要なものより、欲しいものを買う。
2.お金とは、使ったら減るものだと思っている。
3.収入が増えれば、今の生活も楽になると思っている。
4.意欲が客観的な成果になっていないのに、意欲を当てにしている。
5.期限が迫らないと、必要な努力に着手しない。

という人は、将来のフリーターやワーキング・プアの条件、つまり「貧乏哲学」を、立派に兼ね備えているといえます。あとは、卒業して時間がたてば、自動的に下流に流れていくでしょう。僕が見てきた「限界ギリギリの貧乏人」は、大卒であろうが、皆この5つを備えていました。

「ワーキング・プア」の人たちは、テレビではかなり悲劇的だったそうです。テレビだから、分かりやすく感情移入しやすい事例を集めたのは当然でしょうが、おそらく、収入の低さが問題ではないでしょう。僕は人にお金を投資する時は、「少ない金額をどう使うか」を見て判断します。収入が少ない時の方が、貯金しやすいもの。多いと誘惑も増えるし、少ない時に貯金の辛さに耐えられる人は、収入が増えると成功します。

「ワーキング・プア」の人たちも、フリーターも、その生活をよくよく観察すれば、月に5,000円とか1万円くらいは貯金できるはず。というより、本当にその生活から抜け出したいと思っているなら、それくらいの努力はできて当たり前です。でも、貯めません。ちょっと稼ぐと「自分へのご褒美」とか言って、すぐに使ってしまいます。その「ご褒美」が自分を破滅させていることに、本人だけが気付きません。そういう人間を、誰が応援するというのでしょうか。かわいそうですが、自分でやることをやってからじゃないと、誰も応援できませんと言うほかありません。

僕も随分多くの「夢があります」と言う人を見てきました。夢の下積みのために、フリーターとして頑張っている人もいました。彼ら、彼女らの収入や貯金は、確かに高いとは言えないものでした。でも、その先は全く違っていました。

伸びる人は、お金を得たら、真っ先に貯金します。反面、ダメな奴は、バイト代が入ると外食に行ったり、行く喫茶店が豪華になったりします。自分の収入が月に「15万円(日給5,000円、時給625円)」にも満たないのに、しかも「夢がある」とか言って人前ではそれなりに振舞っているのに、お金が入ると傲慢になって、最初に自分にご褒美をあげるのです。僕はそういう人を見ると、たとえば一緒に何らかの仕事をやっていて、それまでどれだけ親しかったとしても、一日にして「こいつはダメだ」と見切りを付けます。

僕は過去、社員の給料が払えなかった間は、一本もジュースを買いませんでした。そして、オフィスの水道水を飲んでいました。真冬でもエアコンを付けませんでした。携帯は解約して安いものに変更しました。生命保険も解約し、毎日もやしばかり食べました。それを見て、助けてくれる人がいました。かわいそうだから、じゃないんです。「本気で節約してるな」と認めてくれたからです。

僕は、創業の時期にそうして助けてくれた人たちには、将来にわたって恩返しをしていきたいと考えています。不義理を働いた人もいますが、それは行動をもって償いたいと、努力の源泉になっています。

皆さんも、「学生だからお金がない」と見られたり、自分でも思ったりするかもしれません。しかし、金額の問題ではありません。ギリギリまで切り詰めて、将来の自分を信じてコツコツ積み立てていく姿こそ、無限の信頼を招くものです。そういう人は、たとえ苦難に陥っても、「力にならせてくれ!」と仲間が集まってきます。だから決して、フリーターやワーキング・プアになりません。

雇用と教育の問題は、簡単には片付けられないことが多いですが、その分チャンスが潜んでいます。だからこそ、僕はこの分野で事業をしているわけです。本メルマガの読者には、そういう話題に興味がある方も多いと思うので、今後も折を見て扱っていきたいと考えています。内定なんて、始まりの始まり、ゼロに過ぎません。内定してからが大事です。仕事とお金の知識、ぜひ磨いておきたいものですね。






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Last updated  2008.05.09 02:31:24
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