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カテゴリ:思ふこと/旅日記
昨日、産経のサイトを見ていたら、脇山さんと杉本さんにぜひ紹介したいページがあった。 こちら。 男として、分かるような分からないような…。それはさておき、「ゆかたイベント」もうまくいってほしい。 それにしても、「ユーキャン流行語大賞」のように、ランキングやコンテストで社名を売り込むのは、最近定着した広告手法だと思う。 さて、昨日は朝のうちに読書合宿(第11回)のレジュメがあらかた完成し、来週から始まる「近現代・極秘勉強会」の第1回のレジュメも完成したので、昼から大橋文庫に行った。 およそ半年ぶり。今回はどんなお宝に出会えるのだろうか…。 ![]() まだ行ったことがないという学生のために、今回は西鉄福岡駅からたどっていこう。 ちなみに、去年のサークルのブログ「SELF」でも、「大橋文庫のススメ」と題した記事がある。 当時、西南国際文化4年だったAさんが、ルポライターのようにまとめてくれた有り難い記事だ。 それはこちら。 西鉄福岡駅から、特急以外の電車に乗れば、10分以内で大橋に着く。 ![]() 運賃は200円だが、切り詰めて本に換えたいという学生は、自転車でも十分行ける距離だ。 ![]() 大橋駅西口で降り、広場を横切ると、向かいにタバコの自販機がある八百屋さんがある。 ![]() ![]() その道をまっすぐ行くと、角にスポーツ用品店が…あったはずだが、J-COMショップに変わっていた。 ![]() ![]() その角を右折すると、「古本」という看板が見えてくる。それが大橋文庫だ。ちなみに、入口に段ボールが重ねてあれば「営業中」のサインである。 なぜなら、これらの段ボールは普段、店内の通路に置かれてあるからだ。 閉店後も本探しをさせてもらった者しか知らない、この店の秘密だろう。 ![]() ちなみに、八百屋から直進せずに右折すると、1分ほどでブックオフ大橋店もある。 ちょっと立ち寄ったが、良い本はなかった。だが、店の前に珍しいものがあったので写真を撮った。 ![]() 「クレープの自販機」である。最近はラーメンやお汁粉まで自販機で販売されているが、こんなものまで、と驚いた。 大橋文庫の店内は、とても撮影ができるスペースではないので、戦利品だけを紹介しよう。 ![]() ちなみに、本を買うと、なぜかいつも、スーパーの袋に入れてもらう。今回は懐かしの、あの「ラララグループ」の袋だった。袋までリサイクルのようだ。 ![]() 「福澤選集」 福沢諭吉の重要論文をまとめた選集だ。旧字体の本が欲しかったのだが、300円で見つけたので買った。 ![]() 「デモクラシーの本質と価値」 近現代に参加している学生は覚えているだろうが、敗戦後、「国家の無条件降伏」という概念は法的に主張できない、との意見を持った京都大学法学部の田岡良一教授が、ドイツに赴き、ある法学者と会見した。 その学者がチェコ生まれでオーストリア、ドイツで国際法を教えていたハンス・ケルゼン教授であり、教授の見解も「無条件降伏という概念は、軍隊には適用できても国家には適用できない」という見解で田岡教授と一致した。 田岡教授はこの顛末を「ケルゼン会見記」としてまとめたが、既に検閲が敷かれていたわが国では、朝日新聞はこの記事の掲載を拒否した。 本書はケルゼン会見とは関係ないのだが、ケルゼン教授のワイマール共和国時代の経験を基にした本なので、ぜひ入手したかった一冊だ。 ちなみに、100円だった。 ![]() 「かちかち山・こぶとり爺さん」 わが国の昔話は、大学の授業よりずっと奥が深い。崇高な真理と重要な真実を、子供でも分かるシンボルに置き換えて代々伝承するとは、昔話とは偉大な教材だ。 以前も柳田國男の「日本の昔話」を買ったが、今回見つけたのは、全国のマイナーな昔話も収録した本だ。 また、講義に応用していきたいものである。ちなみに、100円だった。 ![]() 「田沼時代」 マルクス主義に立脚したわが国の義務教育では、寛政、享保、天保の三大改革、つまり反資本主義的改革を重視し、中でも田沼意次の時代は腐敗と享楽の時代だったと断罪している。 本書は江戸時代の改革を調べた第一人者・辻善之助博士による作品で、田沼時代の真相を当時の資料を駆使して再現した力作だ。 抜粋版しか読んだことがなかったのだが、今回、200円で手に入れることができた。 将来は近現代史よりもさらに遡った時代も調べたいので、今のうちから資料を補充しておきたい。 ![]() 「華夷通商考」 これは、去年の「古典の会」(第二弾)で、江戸時代の思想家・石田梅岩の「都鄙問答」を読んだ時、あわせて紹介した長崎の町人学者・西川如見の著作だ。 如見の本は、冬は「町人嚢」を紹介したが、如見は鎖国下の長崎で清国やオランダの事情に通じ、当時としては異例とも言えるほど国際情勢に通じていた。 本書は、そういう町人学者が感じた「西洋」の姿を書き残している。ちなみに、450円だった。 ということで、今回の戦利品は、こんな感じだった。いずれ、講義でも紹介するだろう。 ![]() 帰りはそのまま帰るのももったいないので、あと一軒行こうと、薬院の「幻邑堂」に立ち寄った。 大橋文庫の後に来ると、なんと通路が広く、探しやすいのだろうか。 ここでは… ![]() 「万葉集・上下」 佐佐木信綱校訂の戦前版で、全ての歌を収録してある。 ![]() 「神皇正統記」 北畠親房が著した、わが国最初のまとまった通史である。難解だがじっくり読んでみたい。 この二冊を買った。 ![]() 古本屋めぐりは体力勝負なので、天神に戻り、天神ホルモンに行った。 今度は学生を連れて、もっとゆったりと行きたいものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.07.25 10:02:51
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