雑感「雷」
梅雨明けは雷が合図。先日、木の下に避難していた女性二人が雷の被害に遭いましたね。人体への落雷には雷雲から直接人体へ落雷する直撃雷。直撃を受けると約80%の人が死亡します。グラウンド、平地、山頂などの開けた場所にいると落雷する可能性があります。落雷を受けた物体から放電が移る側撃雷。大きな木の下で雨宿りをしているときなどに起こります。雷による死傷事故は側撃雷によるものがほとんどです。(先日は事故はこのケース) 落雷地点の近くにいると、地表面に流れる電流による電位差で感電。などが主なものです。雷鳴は、聞こえる範囲が約10kmです。かすかにでも雷鳴が聞こえているときには、次の雷は自分の近くにおちる危険があるので避難することが賢明です。落雷に対して安全な場所とは、自動車、バス、列車、鉄筋コンクリートの建物の中、配電線・送電線の下などです。丈夫な金属で囲まれている場合、落雷電流は金属を通って大地に流れます。このため自動車、バス、列車の中は安全です。建物の中は直撃雷の心配がないので安全ですが、全ての電気器具、天井、壁から1m以上離れることがいいかと思います。また、配電線・送電線の下は、それ自体電気をよく通す導体でできており、雷をひきつける避雷針と同じ役割を果たすので、安全です。逆に、危険な場所は、グラウンド、テニスコート、ゴルフ場、屋外プール、海などで、落雷付近に高いものがあると、これを通って落ちる傾向があります。開けた土地においては、どこに落ちるか、誰に落ちるかは予測はできません。ですので、雷雲が近づいたら早めに避難する必要があります。