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高温超伝導の話題が出ていました。
2001年に秋光純・青山学院大教授が発表した二ホウ化マグネシウムを使って実用的な性能の超電導磁石を作ることに成功したと日立製作所と物質・材料研究機構が15日に発表しました。 この二ホウ化マグネシウムの図ような結晶構造を取る金属です。これまで高温超伝導物質は酸化物などが多く加工しづらかったのですが,金属の高温超伝導物質ができたことで曲げたり延ばしたりなどの加工が容易になり実用的なところで使われるようになることでしょう。 2001年に青山学院大学の秋光教授のグループが、それ以前からごくありふれた物質として市販もされていたこのMgB2が39 Kで超伝導を示すことを発見しました。転移温度としては、銅酸化物を中心とした高温超伝導物質よりはるかに低いですが、金属の性質を示すものとしては、Nb3Ge(転移温度23K)以来の更新でした。 現在、超伝導電磁石に広く使われているニオブチタン合金は、絶対温度約4度の液体ヘリウムによる大がかりな冷却設備が必要になります。二ホウ化マグネシウムは安価で、冷凍機による冷却だけで済むため、コスト、重さとも3~4割の削減が見込めるようです。 将来は,超伝導電磁石が使われている医療用MRI(磁気共鳴断層撮影装置)などの小型・軽量化や低コスト化につながるようですね。リニアモーターカーにも使われていくのかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 17, 2005 04:01:47 AM
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