化学の予備校講師　ノーイチ．コム

昨日のTV東京の夜のニュース番組，WBSで人工ダイヤモンドについて取り上げていました。

ダイヤモンドはその硬さを利用して，掘削機や加工用の刃として広く使われています。そして，いまは硬さだけでなく，熱伝導性の良さや光の屈折率の良さなどを利用して違う分野にも使われ始めてます。それを可能にしたのは，人工ダイヤモンドです。以前にブログでも取り上げました。（こちら）

ダイヤモンドは熱伝導性が良いので，冷却効果が高いので，半導体など発熱による影響が大きいところにダイヤモンドが使われれば，より効果があると考えられています。

ダイヤモンドは，炭素原子がすべて正四面体構造で結合している結晶です。電子の片寄りがないので電気伝導性はありませんが，原子が規則正しく配列されているので，熱による原子の振動（格子振動）が伝わりやすいのです。

よく実験講座で見られるのは，薄いダイヤモンドで氷が切れるという実験です。（こちらで様子を見ることができます）

ダイヤモンドは不思議なかたまりだ。