2014/12/08(月)18:13
一条工務店標準の熱交換型換気扇にある問題点と改善方法
この件について、一条工務店標準の熱交換型換気扇(MAX ES-U06S1)の吹き出し口から出る空気の流れを調べました。
その結果、この換気扇の機構的欠陥に気づいてしまいました。
はっきり言って、工業デザイナーの設計ミスだと思います。
まず、換気扇上方の壁にホコリが大量に付着すること自体が不自然だと考えました。
壁にホコリが付着する直接的な理由は、壁に沿って上方に給気を吹き出したとき、室内に漂っているホコリが巻き込まれてしまうからです。
しかし、換気扇の設計者は壁に沿って上方に給気を吹き出はすつもりはなかったと考えられます。
フロントパネルを外すと、上の写真のように「真の吹き出し口」が現れますが、これは斜め前方に吹き出すようになっていますので。
猫部屋にある24時間換気扇は猫トイレにダクト直結した関係でフロントパネルを付けていませんが、上方の壁にはホコリが付着しません。
(天井にはホコリがうっすらと付きます)
問題はフロントパネルの吹き出し口にある格子状のフィンです。
フィンの形状から、やや前方に気流を吹き出すつもりだったようですが、気流を邪魔するだけの存在になっています。
その結果、上から1番目のフィンに当たった気流が分割され、壁に沿って上方に向かう乱流が発生しているようです。
フロントパネルの設計者は見栄えや金型設計のみに時間を使い、試作で気流をチェックしていなかったのでしょうか。
ホコリが付かないように改善するため、フィンを取り除くか形状を変えようかと思いました。
が、面倒なので、フロントパネルの吹き出し口の一部をテープでふさぐだけで済ませました。
具体的には1番目のフィンの上方にある2つの穴をテープでふさぐだけです。
ちなみに、梱包用の薄い透明テープを使うと目立ちません。
吹き出す勢いが少し強くなったように感じますので、風量は減っていないと思われます。
多少、フロントパネルの中でショートカットしてしまう気流が増えるかもしれませんが、ホコリで壁を汚されるよりマシです。
壁紙にホコリが付着すると、ホコリを取り除いても黒ずんでしまうため、仕上げに消しゴムで掃除しなければなりません。
テープを貼るついでに換気扇のシロッコファンを掃除しました。
最近の一条工務店の家は、24時間換気扇がロスガード90になっているので、フィルター掃除は簡単なのでしょうが、ファンの掃除はするのでしょうか?
ES-U06S1はフロントカバーとフィルター類を取り外したのち、ネジを4個外すだけで簡単に分解できます。
少し回すだけで脱着できるネジが使われているため、定期的な分解清掃を想定していたものと考えられます。
写真のように、ファンの下半分にゴミ袋をかぶせて、綿棒でホコリを取り除いています(マスクや手袋は必須)。
掃除機ではきれいに吸い取れませんし、吸い込みホースを持ち上げるのは疲れますから。
ファンから異音がする場合、ホコリがファンの軸周りに入り込んでいる場合があります。
適当なテープなどを使って、軸周りも清掃すると静かになります。
(分解清掃する場合は、自己責任で慎重にお願いします)
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