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カテゴリ:【連載】気まま夫婦ののったりそったり人生
なまけもの読書会のメルマガに連載中のコラムです
この連載、前回までの内容はこちらです☆ 「気まま夫婦の のったりそったり人生~♪」 ふたりのきまま人生を書いてゆきますが、 今しばらくは、夫との出逢いについて、連載中・・・☆ (いちばん上には今回のものが載っていますが、 スクロールして下にゆくと、以前のものが見られます) ~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~ その当時の私の日常で、イベント的なものといえば、 ヒプノセラピー通いと、デート。たったそのふたつ、だけだった。 仕事も趣味も辞めちゃったあとで、その他はな~んにもして なかったのだから、時間はあまるほど、たっぷりあった。 その時間の大半は、岩渕サンのことに思いをめぐらすか、電話をかけて、 直接話をするか。来る日も来る日も、もうそればっかりに気持ちが 集中していたから、急ピッチで、恋愛熱があがっていったのも、 ぜんぜん不思議なことではなかった。 岩渕サンの仕事が休みとなる週末に、週1ペースでデート・・・☆ そして、3回目のデートまであと数日、というとき、 あまりに恋愛熱が過熱しすぎたのか、まるで小さい子供が 知恵熱でも出すかのように、急に熱を出してしまった私・・・ せっかくのデートを、キャンセルしなくてはならないハメになった。 がっくりするやら、情けないやらの気持ちとともに、 高熱のせいで、思うように動けない、食欲もぜんぜんない・・・ そんな、気持ち的にも肉体的にも、まったく余裕がなかった私の元に、 思いもよらないものが届く。それは、岩渕サンからの小包、だった。 中をあけてみると、“お誕生日おめでとう”の手紙とともに、 なんと、絵本のプレゼントが・・・!! 具合が悪いほうにばかり気がいって、自分でもすっかり忘れて しまっていたのだけど、私の誕生日まであともうすぐ! という、まさにまさにのタイミングだった。 その頃の私は、なぜか絵本に夢中になっていた。小さい頃読んだ ような本が無性になつかしくて、なつかしくて。そんな私が、 本屋さんで見つけて、ひと目ぼれした絵本のシリーズ本・・・ 大のお気に入りの絵本が、岩渕サンから届いたのだった。 好きな本のことも、誕生日のことも、以前ちらりと、電話で 話したぐらいなのに、ちゃんと覚えていてくれたなんて~~~!! あまりの嬉しさに、身体のけだるさも一気に吹っ飛んでしまい、 子どものようにきゃっきゃっ♪さわいでいたら、隣で見ていた妹が、 しみじみ言う。「絵本をプレゼントしてくれるなんて。変わり者の お姉ちゃんにも、合う人がいたんだねぇ、本当によかったねぇ・・・」と。 たしかに私は、ちょっと変わっているかもしれない。それに、普通、 女性が喜びそうなアクセサリーとか、洋服とか・・・そういうものにも、 興味がないわけではないけれど、絵本ほどの感動、喜びは、なかったかも しれない。もう嬉しくって、嬉しくって、読んではしまい、読んではしまい、 寝るときも、読みながらそのまま眠りにつくこと、しばしばだった。 1週間ぐらいだったか・・・いやもっと短かった気もするけど、 それほど長く感じた日々。ようやく熱もさがった。会えない間も、 電話で声は聞いていたけれど、直接会えるのはやっぱりうれしい♪ ふたりで会うことにも、もうすっかり慣れてきたので、 私の大好きな場所でもある、表参道でおちあう。 行き交う人々も街も、皆おしゃれだけど、そんな周りの光景は、 もう何も気にならなくなっていた。そして、今回は、おしゃれで、 雰囲気もかなり良さそうなお店に、ふたりで入ってみる。 まるで、行きつけのひとだけが入るような、ひっそりしたお店の 入り口をくぐると、店内には、竹や石がふんだんに使われ、 洗練されていながらも、とても穏やかな雰囲気の、ゆったり とした空間が広がっていた。さすがはおしゃれな表参道のお店、 という感じ。しかも、運よく個室に通してもらえた。 お店の何ともいえない、落ち着きのあるたたずまい、 そして、深みのある美味しいお酒、の助けもあってか、 私はもうすっかり雰囲気に酔ってしまった。 そして、岩渕サンとおしゃべりをしながら、このときはっきりと 確信した。私たち、どう考えても、もう、相思相愛に違いない!!と。 ・・・ということは、告白するか、されるかも、時間の問題だわ!!って。 恋に関して、私は猪のように、ちょっと怖いほどに、まっしぐらな ところがある。“好き”と感じる以前、“気になるな~☆”と思ったら、 すぐに行動に移している。というか、「行動している」という 意識すらもなく、もう勝手に身体が動いてしまうのだ。 気づいたら、電話したり、話しかけたり、そばにいたり、している。 そんな私だけど、自分が相手のことを“好き”と確信できるまで には案外、時間がかかる。直接会ったり、話したりしながら、 実際に相手と交わす空間のなかで、ゆったり時間をかけて、 自分の気持ちも確かめてゆく・・・・そんなところがあって。 でも、相手の男性としてみれば、自分に向かって、猪のように 全力疾走してくる女の子がいて、会えば話しかけるわ、 頻繁に電話してくるわ、なんてしてこられたら、勘違いでも、 自分のこと好きなのかな?なんて思ってしまう人も少なくないと思う。 実際、私の今までの恋愛って、最初はみんな、自分のほうから 連絡をとったり話かけたりして接点を持っているのだけど、 度重なるあまりの攻撃に、相手のほうがすっかり参ったのか、 勘違いさせられてしまったのか・・・??!! 私が告白するより先に、相手の男性から告白される、 というケースばかりだった。 岩渕サンとは、結婚する可能性もありそう。 もちろん私の憶測にすぎないけれど、 “可能性”はなきにしも、あらず、だなと。 もしも。 そう、もしも、このひとと結婚するとしたら・・・ 今回、告白しそびれちゃった、としたら、私はもう一生、 自分から告白するチャンスを、逃してしまうことになる!!! これは大変~~~!!一刻も早く、告白しないと。 私のこころの中で、突如、かちん!とスイッチが入る。 もう、次回のデートしかないわ! 私は、意を決した。 さてさて・・・とすると、今度は・・・ 「告白する場所は、どんなところがいいかしら?」 「どんな言葉で伝えたらいいかしら・・・?」 ・ ・ ・ 私の頭の中で、具体的なイメージが、勝手な妄想が、 どんどん、どんどん、ふくらみはじめていた・・・ (続く) ~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~ 夫とともに発行している「なまけもの読書会のメルマガ」 バックナンバー&メルマガ登録はこちらからどうぞ♪ なまけもの読書会HPと連動して、スピリチュアルな話題、 イベント情報をお届けします。精神世界、癒し、 ヒーリング、のんきな人生等もりだくさん お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2009.06.12 23:11:38
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