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自然のリズムとともに ゆったりと・・・☆

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2009.06.12
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なまけもの読書会のメルマガに連載中のコラムです手書きハート

この連載、前回までの内容はこちらです☆
「気まま夫婦の のったりそったり人生~♪」

ふたりのきまま人生を書いてゆきますが、
今しばらくは、きらきら夫との出逢いきらきらについて、連載中・・・☆

(いちばん上には今回のものが載っていますが、
スクロールして下にゆくと、以前のものが見られます)

~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~



その当時の私の日常で、イベント的なものといえば、

ヒプノセラピー通いと、デート。たったそのふたつ、だけだった。

仕事も趣味も辞めちゃったあとで、その他はな~んにもして

なかったのだから、時間はあまるほど、たっぷりあった。



その時間の大半は、岩渕サンのことに思いをめぐらすか、電話をかけて、

直接話をするか。来る日も来る日も、もうそればっかりに気持ちが

集中していたから、急ピッチで、恋愛熱があがっていったのも、

ぜんぜん不思議なことではなかった。



岩渕サンの仕事が休みとなる週末に、週1ペースでデート・・・☆

そして、3回目のデートまであと数日、というとき、

あまりに恋愛熱が過熱しすぎたのか、まるで小さい子供が

知恵熱でも出すかのように、急に熱を出してしまった私・・・

せっかくのデートを、キャンセルしなくてはならないハメになった。



がっくりするやら、情けないやらの気持ちとともに、

高熱のせいで、思うように動けない、食欲もぜんぜんない・・・

そんな、気持ち的にも肉体的にも、まったく余裕がなかった私の元に、

思いもよらないものが届く。それは、岩渕サンからの小包、だった。



中をあけてみると、“お誕生日おめでとう”の手紙とともに、

なんと、絵本のプレゼントが・・・!!

具合が悪いほうにばかり気がいって、自分でもすっかり忘れて

しまっていたのだけど、私の誕生日まであともうすぐ!

という、まさにまさにのタイミングだった。



その頃の私は、なぜか絵本に夢中になっていた。小さい頃読んだ

ような本が無性になつかしくて、なつかしくて。そんな私が、

本屋さんで見つけて、ひと目ぼれした絵本のシリーズ本・・・

大のお気に入りの絵本が、岩渕サンから届いたのだった。



好きな本のことも、誕生日のことも、以前ちらりと、電話で

話したぐらいなのに、ちゃんと覚えていてくれたなんて~~~!!



あまりの嬉しさに、身体のけだるさも一気に吹っ飛んでしまい、

子どものようにきゃっきゃっ♪さわいでいたら、隣で見ていた妹が、

しみじみ言う。「絵本をプレゼントしてくれるなんて。変わり者の

お姉ちゃんにも、合う人がいたんだねぇ、本当によかったねぇ・・・」と。



たしかに私は、ちょっと変わっているかもしれない。それに、普通、

女性が喜びそうなアクセサリーとか、洋服とか・・・そういうものにも、

興味がないわけではないけれど、絵本ほどの感動、喜びは、なかったかも

しれない。もう嬉しくって、嬉しくって、読んではしまい、読んではしまい、

寝るときも、読みながらそのまま眠りにつくこと、しばしばだった。



1週間ぐらいだったか・・・いやもっと短かった気もするけど、

それほど長く感じた日々。ようやく熱もさがった。会えない間も、

電話で声は聞いていたけれど、直接会えるのはやっぱりうれしい♪



ふたりで会うことにも、もうすっかり慣れてきたので、

私の大好きな場所でもある、表参道でおちあう。



行き交う人々も街も、皆おしゃれだけど、そんな周りの光景は、

もう何も気にならなくなっていた。そして、今回は、おしゃれで、

雰囲気もかなり良さそうなお店に、ふたりで入ってみる。



まるで、行きつけのひとだけが入るような、ひっそりしたお店の

入り口をくぐると、店内には、竹や石がふんだんに使われ、

洗練されていながらも、とても穏やかな雰囲気の、ゆったり

とした空間が広がっていた。さすがはおしゃれな表参道のお店、

という感じ。しかも、運よく個室に通してもらえた。



お店の何ともいえない、落ち着きのあるたたずまい、

そして、深みのある美味しいお酒、の助けもあってか、

私はもうすっかり雰囲気に酔ってしまった。



そして、岩渕サンとおしゃべりをしながら、このときはっきりと

確信した。私たち、どう考えても、もう、相思相愛に違いない!!と。

・・・ということは、告白するか、されるかも、時間の問題だわ!!って。



恋に関して、私は猪のように、ちょっと怖いほどに、まっしぐらな

ところがある。“好き”と感じる以前、“気になるな~☆”と思ったら、

すぐに行動に移している。というか、「行動している」という

意識すらもなく、もう勝手に身体が動いてしまうのだ。

気づいたら、電話したり、話しかけたり、そばにいたり、している。



そんな私だけど、自分が相手のことを“好き”と確信できるまで

には案外、時間がかかる。直接会ったり、話したりしながら、

実際に相手と交わす空間のなかで、ゆったり時間をかけて、

自分の気持ちも確かめてゆく・・・・そんなところがあって。



でも、相手の男性としてみれば、自分に向かって、猪のように

全力疾走してくる女の子がいて、会えば話しかけるわ、

頻繁に電話してくるわ、なんてしてこられたら、勘違いでも、

自分のこと好きなのかな?なんて思ってしまう人も少なくないと思う。



実際、私の今までの恋愛って、最初はみんな、自分のほうから

連絡をとったり話かけたりして接点を持っているのだけど、

度重なるあまりの攻撃に、相手のほうがすっかり参ったのか、

勘違いさせられてしまったのか・・・??!!

私が告白するより先に、相手の男性から告白される、

というケースばかりだった。



岩渕サンとは、結婚する可能性もありそう。

もちろん私の憶測にすぎないけれど、

“可能性”はなきにしも、あらず、だなと。



もしも。

そう、もしも、このひとと結婚するとしたら・・・



今回、告白しそびれちゃった、としたら、私はもう一生、

自分から告白するチャンスを、逃してしまうことになる!!!

これは大変~~~!!一刻も早く、告白しないと。

私のこころの中で、突如、かちん!とスイッチが入る。



もう、次回のデートしかないわ!

私は、意を決した。



さてさて・・・とすると、今度は・・・



「告白する場所は、どんなところがいいかしら?」

「どんな言葉で伝えたらいいかしら・・・?」
         
         ・
         ・
         ・

私の頭の中で、具体的なイメージが、勝手な妄想が、

どんどん、どんどん、ふくらみはじめていた・・・




(続く)


~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~

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Last updated  2009.06.12 23:11:38
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