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自然のリズムとともに ゆったりと・・・☆

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2009.07.23
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なまけもの読書会のメルマガに連載中のコラムです手書きハート

この連載、前回までの内容はこちらです☆
「気まま夫婦の のったりそったり人生~♪」

ふたりのきまま人生を書いてゆきますが、
今しばらくは、きらきら夫との出逢いきらきらについて、連載中・・・☆

(いちばん上には今回のものが載っていますが、
スクロールして下にゆくと、以前のものが見られます)

~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~


2001年3月3日。


岩渕サンと出逢って、ちょうど2ヶ月目、4回目のデートの日。

私はこの日に“告白”を決行することにした。



大切な思いを告げるのだから、場所も大切に選びたい。

だったらやっぱり、大自然の懐に抱かれて、がいいわよね・・・☆

そう思って、七沢にある森林公園をふたりで歩くことにした。

以前いちど、ふたりで歩いた場所。

道はだいたい覚えている。



森林公園に入るとすぐに、急なのぼり坂が続く。

はぁはぁ息をきらしながら、ゆっくりゆっくり、

ひと足、ひと足、踏みしめながら、坂をのぼってゆく。

私の前を行く岩渕サンはというと、この道には慣れているらしく、

ときどき後を振り返っては、歩みを止め、私を待っていてくれる。



ようやく坂をのぼりきると、今度は、なだらかな尾根道へとつづく。

岩渕サンのあとをついて、その尾根道をゆったり歩きながら、

一歩、また一歩、息を整えてゆく私・・・



ようやく息が整ってくると、周りの景色をみる余裕も出てくる。

ところどころに見晴らし台があって、そんな場所では

ふたりでしばし、景色を楽しんだ。

かなた向こうのほうに、新宿のビル街が、

そして、また別のほうには、海までもが見渡せる。



景色を楽しみながら、尾根道をしばらく歩いてゆくと、

今度は、ゆるやかな下り坂が待っている・・・

この下り坂が終わる、そのちょっと手前には“芝生の原っぱ”がある。

ゆったりとした緑の芝生が広がる、とても眺めのいい場所・・・☆

以前、岩渕サンとデートした時には、ここで、時間も忘れて、

ふたりでゆっくり色々とおしゃべりできた・・・そんな素敵な空間。

告白するなら、この場所!!と、私は心に決めていたのだった。



坂を下り始めると、その場所までは、あともう少し!!

なんだかどきどき、ざわざわ、私の気持ちが落ち着かなくなってくる。



こんな時に限って、前を歩く岩渕サンの歩みが、早く感じる。

もうちょっと、ゆっくり歩いてくれればいいのに。

いつもなら、もっとゆっくり歩くひとなのに。



・・・と、あの、“芝生の原っぱ”に、とうとう到着!!!!

さぁ、いよいよ、ね!! 私の緊張が、ピークになる。

ふぅ~~~~っと大きく息をはいて、気持ちを整える。



ところが・・・・そんな私をよそに、岩渕サンは、

そこをあっけなく通り過ぎ、さっさと坂道を降りてゆく・・・



「この原っぱに、今日は寄らないんですかぁ~??」

焦ってたずねてみたものの、返ってきた返事は、

「うん、今日は、そうだねぇ~」たったそれだけ、だった。



岩渕サンは、私の思いになんて、まったく気づいてないみたい。

言いながらも、少しも歩みを止めず、ずんずん前を歩いてゆく。

いつもだったら、気軽に、「ここに寄りましょうよ!」って

言えただろう言葉が、ぜんぜん口から出てきてくれなかった。




そうこうするうちに、あっという間に、駐車場に着いてしまった。

駐車場で言うなんて、味気ないし・・・

あ~あ。仕切りなおしかぁ・・・



そのあとは、ぼーーーっとしてしまって、車の中で何をしゃべった

のかもよく覚えていない。私が覚えているのは、ようやく

岩渕サンの家にたどり着いたとき、

「これでやっと、話ができる・・・」と感じたこと、だけ。



と思いきや、家に着いたなり、岩渕サンが私に、可愛らしい

プレゼントを手渡してくれた。またまた予想外の事態。

すっかり忘れていたけれど、この日はちょうど、

「ひなまつり」だったのだった。



両手におさまるぐらいの、ちっちゃな、ひな壇の飾り・・・☆

ひな壇に詰まった、小さなお菓子たち。

ちょこんと上に乗った、可愛らしいお人形さん。

すべてがとても愛らしくて・・・

思わず、自分の顔がゆるんでゆくのがわかった。




そして、私に、こんなプレゼントをくれるのだから・・・

岩渕サンの思いは、はっきりしている!!と

ふたたび、確信できた。




よし!言っちゃおう・・・!!




岩渕サンに気づかれないように、そーーっと静かに深呼吸をしたあと、

「あの・・・つきあってもらえますか・・・・」

たどたどしくも、言うことができた・・・



ほんとは、もっときちんと、自分の思いを伝えるはずだったんだけど・・

ようやく出てきた言葉が、これ、だけだった。



たったこれっぽっちの言葉を言うだけなのに、

言ったあとのものすごい脱力感と、

やっと言えた!という安堵感のいりまじった、不思議な感覚。




告白するって、ものすごい勇気とエネルギーがいるもの

なんだなぁ・・・私はこのとき初めて、知ったのだった。



ん・・・??!!



でも、おかしい・・・



岩渕サンの反応が、おかしい・・・??・・・




なにも、返事がかえってこないまま、

ふたりのあいだに、しばし、沈黙が流れる・・・




(続く)



~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~

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Last updated  2009.07.23 22:43:44
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