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2003年05月09日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
柴田昌弘と言う漫画家をご存知だろうか?前にもここで「枯葉の街」というクローンを扱った作品について触れた記憶があるけど、彼も少女漫画から少年誌や青年誌に移っていった人で、そういった意味では和田慎二やあだち充、弓月光や立原あゆみなどもそういうコースを辿ってますね。彼らに共通するのは他の少女漫画出身でない漫画家よりも線が綺麗なんですよね。人物の書き分けなんかで特徴的な顔でも無茶苦茶な顔にならないでそれなりの顔だから安心して見れます。あっしが読んでいる中では川三番地がデッサンが狂っている顔を描いているけど野球マンガ、しかもちばあきお系の努力で上を目指すものなんでついつい赦してしまっていると言うか、普通なら読まないんですけどね。川原正敏も「修羅の門」の最初の頃は子供っぽい顔を描いていたけど最近はそれなりになってきたと言うかストーリーが好いんで読んでいると言うか…

で、何で柴田昌弘なのかと言うと、「紅い牙」などのように少女漫画時代からSFを題材にメカを綺麗に描いていたからいまだに好きな漫画家の一人なんですが、最近は青年誌に移ってかなりエッチシーンが増えた感じですけど、描き方がいやらしくないんですよね。「斎女伝説クラダルマ」という作品では裏立川流と言う、性交による法悦によって解脱したり法力を得たりする歴史の裏側で暗躍していた教団が描かれていて、何かといえばそういうシーンが出てくるんだけど、それはそれとして<おひおひ!! 物語はシャクティ教団と言う世界征服と言うか新世界新秩序を構築するために人類を支配と言うか教化と言うか、とにかく自分たちの思い通りになるように変えてしまおうとしているのに対し、裏立川流の惣領の少女とそのパートナーとなる摩醯首羅(パイラヴァ)の生まれ変わりと言う青年やその仲間たちが立ち向かっていく、と言うお話です。こういうお話は夢枕獏の「サイコダイバー」シリーズや「キマイラ」などなどにも近いから、ついつい夢枕獏の作品も柴田昌弘が描いてくれないかなぁって思っちゃうんですよね。「闇狩り師」や「怪男児」なんかは絵が綺麗じゃないから… 「餓狼伝」や「陰陽師」はそれなりの世界だから絵があっているとは思うんですが… 実際夢枕獏と似ている(?)菊池秀行の「エイリアン」シリーズの表紙イラストもこないだ描いてたのを見ると、柴田昌弘の絵で夢枕獏や菊池秀行の物語のコミックが見てみたいなんて思うんですよね…

話が飛んでしまった(^^ゞ
要するに「クラダルマ」の中でシャクティ教団が入信者を募集するシーンが描かれていて、入信者がより深く教団へと傾注していく際のイニシエーションも入っている。イニシエーションと言うのはパソコン用語では「初期化」のことだけど、宗教的な通過儀礼とか入信の際の洗礼とか回心とかの意味にも使われているようです。このイニシエーションと言う言葉が有名になったのはあのサリン事件のオウム真理教の実態についていろいろメディアが伝えた頃じゃないかと思います。このイニシエーションは入信の際にそれまで持っていたアイデンティティを一旦破壊して全く新たなアイデンティティを構築する作業なので、その組織を否定する立場の人からは「洗脳」と見做されたりしても強ち間違いでもないといえるかもしれませんね。このイニシエーションを経た人はそれまでの価値観を捨て去ってしまっているので、いわゆる社会常識と言うものが通用しません。モチロン社会常識と呼ばれるものが常に正しいと言うわけではなく、それなりの根拠を持って否定することは意義のあることだと思いますが、否定するための根拠が誰からも認知されていないモノであったりした場合には、この社会常識を否定する行為は肯定されなくなります。極端な例で言えば、「神のお告げがあった」として「赤信号で立ち止まることは赦されない」などと主張する人がいたとしたらこれは否定されますよね?非科学的な立証不可能な根拠を基にした主張と言うものは喩えそれが正しいことを言っていたとしてもその他大勢の普通の人々には受け入れられないものになりがちです。

ここまで来ると「ああ、あれのことか」となんとなく解った人もいるでしょう。国営放送で「白い服の集団」と呼ばれている「パナウェーブ研究所」とか言う人たちについての情報は限りなく扇情的になっている。マスコミが「白装束集団」と呼ぶことは間違っているとはいえないものの、白装束が「死」をイメージさせるモノであることからなにやら不気味であると言う印象を強めているのではないか、と言う懸念がどこからも聞こえてこないのがちょっと不思議な感じですね。まぁ、あの団体がどのようなイニシエーションを経てあのような行動をしているのかはわかりませんが、「白い布で電磁波から身体を守る」としているようですね。そのため、白い服を着て、白く塗装された車の中にいるのは解らなくもないんですが、自分たちがいる場所の周囲を白い布で覆うのは理解できません。白いものが電磁波を反射して自分たちを守ってくれると言うなら、白いものの内側に常にいなくてはいけないんだけど、その際に白いもので覆われた場所にいることはその白いもので反射した電磁波を身体に浴びることになるので(彼らの主張に沿えば)非常に危険なのではないだろうか?まぁ、そのくらいの矛盾すらも頭に浮かばないくらいキッチリイニシエーションを受け、アイデンティティを確立してしまった人たちは、教祖などのシンボルの喪失を経ないと元には戻れないでしょうね。

あっしとしてはああいう集団についてはメディアなどは極力無視するのが好いのではないかと思う。人から注目され、己の主張をすることで却って自己陶酔して、集団から抜け出すチャンスをみすみす潰しているようにすら思えてなりません。ああいうものは存在そのものを認知しないで、内部結束を起こさせないためにも圧力を加えずに放って置くことが瓦解への早道だと思うんですけどね。何でも「タマちゃん」と呼ばれているアザラシの保護を主張するグループがその集団から600万円もの資金提供を受けているってスポーツ新聞に載っていたけど、この記事が間違っている可能性はとりあえず置いておくと、アザラシの保護を主張するグループもあの集団のシンパで「だから」ああいうことをするのか、と思われてしまいそうなことをなぜ敢えてオープンにするのかが理解不能です。モチロンあっしが何でもかんでも理解できる頭脳の持ち主だってことじゃないからわからないことのほうが多いんですが、まぁ、世の中にはいろんな人がいるんだなぁって気分になりますね。

話があっちこっちに飛んでしまったけど、要するに人はアイデンティティを持つために何らかのイニシエーションを行っており、それの如何によって行動様式も思考パターンも変わってしまうんですが、それはその人の個性であって、傍の人間があれこれ言うことじゃないのかもしれません。このことはいわゆる原理主義の話とも関係するんですが、これについてはまた後日ってことで、とにかく、頭に入れておいたほうが好いのはイニシエーションの方法には何種類もあって、この違いによって価値観も異なるから、真理が世界中で唯一つと言うこともありえなくなってしまう、ってこと。価値観の相違は社会的存在であり続ける以上容認しなきゃいけないものだけど、唯一自分を含む他人の生命財産に危害を及ぼす危険性があるときのみは価値観の相違を容認しないでも赦されるんだと思います。「白い服の集団」も他人に危害を加えるまでは無視して放って置きましょう。とりあえずは「違法占拠」を取り締まる以外はやることはない気がします。窮鼠にして噛まれないよう気をつけたいものです。





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最終更新日  2003年05月09日 14時05分36秒
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