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2003年05月11日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
先日新聞に「グレートジャーニー」の完遂者の関野吉晴さんの記事が載っていた(日本経済新聞5月6日~9日付夕刊)。何度かテレビとかで「グレートジャーニー」と言う言葉は聞いたことはあったけど、正直「何なのそれ?」って感じだった。語感的に世界中を旅するんだろうけど、それにしてもマスコミ的な煽りのキャプションかなって思っていたんですよね。で、記事を見てみたら「8年3ヶ月かけて自分の脚力と腕力だけで35カ国、5万3千kmを踏破した」って言うんでビックリ。一部ラクダや犬ぞりには乗ったけど、徒歩、自転車、カヤックという動力一切なしでの旅で、つまり、太古の人たちが新天地を求めて移動したように旅したんだそうな。実際には東アフリカからユーラシア大陸を経てアメリカ大陸までの旅路の逆周りだから、ある意味ルーツに向かっていく旅といえるかもしれません。

まぁ、それがどうしたって感じかもしれませんが、そもそも、厳しい家庭に育ち、やりたいことも出来ないような環境から大学入学を期に飛び出して探検部を作り、それにも飽き足らずによりディープな場所を求め、アマゾン全流調査の探検がきっかけとなって南米にのめりこみ、先住民と仲良くになるにつれてお世話になるだけでなく何かの役に立ちたいと思って医者になることを決意し、医学部を受験しなおして医者になったんだそうな。で、医者になって子供が出来た直後に勤めていた病院を辞めて「グレートジャーニー」の旅に出ちゃうのが44歳のときだというんだからスゴイの一言ですよね。

ただ単に走破するのが目的でなく、そこに住む人たちとの交流を深めて何かを汲み取っていくと言う旅。だから、長い年月を要したんだけど、それだからこそ意味があったんじゃないかって気もします。登山でも何でもそうだけど、そこに行ったからといって何かがあるわけじゃないって気がしませんか?少なくともあっしには極地や山頂に立つこと自体にはこれといった意味とか感じないですね。どちらかと言うと、そこに至るまでの困難とか苦悩とか葛藤とかをどうやって乗り越えたかって方に興味が向いてしまう。到達点は単なる区切りでそれですべてが終わるわけでもないでしょう?そこから先どこへ行くかも含めて人間的な器を問われることになるんじゃないかって気がします。

そういう意味でこの人は世界中の現地の人たちのことを知るために「グレートジャーニー」に出かけたような気がします。だから、ゴールしてもそこで終わりなんかじゃなくて、もっと先を見据えている。だから逆にそういうことを通じて現地の人たちのことをより深く理解できるようになったのでしょう。また彼らと我々を比べて、我々に欠けてしまったものを見出したのだと思われます。

簡単に言ってしまうと、自然とともに生きることを大事にしているってことで、生きていくことに満足し、過度の欲望を追い求めず、したがって競争に狂奔することもない、スローライフを送っているんですよね。競争に打ち勝ってより多くのものを勝ち取らないと幸せになれない、ってのが今の我々の生き方だとするならば、自分と家族が満ち足りた生活を送れれば良いと言うことの手段が自己目的化しちゃってることになりませんか?別に競争に勝たなくても家族とともに幸せに過ごせるはずなのに、「他の人が享受しているものを享受していないことに耐えられない」我々は十分な幸せに満足できないで、常に不満を抱え、他人を羨み、妬み、恨み、そして憎しみを抱き、自分がこの上なく不幸な存在だと考えようとしてしまいがちになる。他人がどうであるかなんて気にしないで、寝る場所があり、喰うものにも着るものにも困らなければそれで十分だと思えさえすれば、何一つ不幸だなんて感じずに済むだろう。

モチロン今の世の中で生きていくためには何らかの手段で糧を得なくてはならなくて、その手段には競争がつきものだから、ある程度は競争に打ち勝つ知力と体力が必要になるだろう。でも、必要もない物を手に入れるために無理をすることなんてないじゃないかって気もしませんか?「吾唯足るを知る」の境地かもしれません。そうすればもっと楽に幸せになれる気がするんですけど…





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最終更新日  2003年05月11日 13時12分21秒
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