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2008年04月22日
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考えさせられる映画。



【送料無料選択可!】大いなる陰謀 特別編 / 洋画


突然、エンディングになった、
と感じた映画は、初めてかもしれない。


映画 「大いなる陰謀」

製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ
配給 : 20世紀フォックス映画
上映時間 : 92分

監督
ロバート・レッドフォード

出演
トム・クルーズ
メリル・ストリープ
ロバート・レッドフォード


イラク戦争の
目先をかわすため
アフガニスタンの高地を
小隊で攻略することを画策する、
国会議員。それを取材する記者。
記者の上司。

メキシコ系と黒人の2名の志願兵と、
大学の教授。

見どころのある、と教授から、
口説かれる、いいとこ育ちの学生。

教授からの話を断った学生の次には、
次の学生が、控えていた。

代わりの者なら、いくらでもいる、
ということのメタファーか。

この作品は、
それぞれの登場人物の立場を
明確に描き分けていた。

"Whatever it tales."
(手段は選ばない)
と政治家は、言った。

大統領の側近である政治家は、
士官学校を首席で卒業したといい、
次期大統領選挙のために、
英雄とならんと欲し、アフガニスタンの
高地を小隊で占拠する作戦を立てた。

政治家から、
独占スクープを与えられた
記者歴40年のベテラン記者は、要介護の母を
守るために、意に反した記事であろうとも、
記事を書かなくてはならない。

記者の上司も、
視聴率を稼がなくてはならないから、
スクープは、報道したい。
会社も、買収されたところで、
以前のような、報道の独立は、
守られない。

こうした環境のもと、
ベテラン記者は、結局、
サラリーマンでしかなく、
あからさまな、プロパガンダだと承知の上で、
政治家のいいなりの記事を書く羽目となった。

血気盛んな学生は、
自分の生い立ちに根ざした格差社会に、
疑問を持ち、世界を変えるために、銃をとり、
志願兵となった。

アメリカ軍の場合、
戦場の最前線に立つのは、
メキシコ系、スペイン系、黒人などである、
というような話を聞いたことがある。

アメリカの国籍をとるために、
戦場に行く人もいる、と。

この映画で、描かれていた志願兵は、
黒人と、メキシコ系だった。

大学の教授は、
「自分で選択の責任を取ることになる」
と言った。

結局、志願兵となった学生2名は、
いい加減な情報をもとに、油断しきった、
いい加減な作戦のもと、雪の中で、
孤立し、弾も切れ、銃をかまえたところを
蜂の巣にされ、戦死した。

最後に、
志願兵となることもなく、
教授から推薦された、志願兵の残した
研究の後継者の道も断り、
友人が待つ、テレビの前に座った。

ただ、漫然と、つまらないゴシップのニュースと、
それにまぎれて、報道された、
アフガニスタンの高地占拠作戦の
テロップを、漫然と見ながら、
学生と、その友人の、たわいのない話を
するところで、映画は、突然、終わる。

「君子、危うきに近づかず。」

社会システムに内在した、おかしな事実に対して、
何もできない社会。

肝心なことに無関心な社会。

そこに、為政者は、巧みに入り込む。

それを、変えようとしないことは、
不作為の共謀共同正犯である、
というのが、映画の主題と思えた。

わかっていても、何もできないことが、
あまりにも多すぎる。

「あの鋭い指摘をしていた、君は、
どこへ行ってしまったのか。」
教授が、学生に、放った一言。

学生時代にもっていた、問題意識、
正義感は、学生時代の怠惰な生活の中で、
埋没していき、サラリーマンになると、
さらになくなる。

今より、いい生活をするだけ、
に甘んじるようになる。

本気で世界を変えようと思った学生は、
悲惨な戦いのなかで、戦死し、
ただ批評家に甘んじるだけで、
目標さえも見失った学生は、生き残る。

結局、自らは、リスクをとらずに、
フリーライドしつづければ、よい、ということなのか。

イラク戦争を始めた、政治家を非難するが、
マスコミも、こぞって、開戦を支持したのではないか、
という政治家からの、マスコミに対する逆襲。

イラク戦争を結果論で、非難しているのではないか、という疑念。

この映画の中では、
鋭い問題提起が、いくつも、なされていた。

イラク戦争のほかにも、
日本でいえば、死刑制度、年金問題、赤字国債の問題など、
出口の見えない問題も多い。

また、問題があることが分かっていながら、
それを目の当たりにしていたはずの役人、記者、閣僚などが、
何もしなかった、あるいは、何かしたが、
現状を打破できなかったことで、傷口は、広がる一方となった。

社会システムをまわす歯車でいる限り、
社会を変えることは、できまい。

果たして、本当に、社会を、世界を変えることなど、
できるのだろうか。

考えさせられる映画だった。

また、明日。





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最終更新日  2009年03月05日 03時55分46秒
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