本年で20周年を迎えたサントリーホールが来年2007年の4月から8月まで改修工事に入ります。
従って管理人がサントリーホールを会場に開催の定期会員になっている東京交響楽団と東京フィルハーモニー交響楽団は2007年の新年度の頭から丸々4ヶ月間は他の代替ホールでの開催となります。
他にもサントリーホールをメインにしている日本フィルハーモニー交響楽団や読売日本交響楽団そしてBプログラムをサントリーにしているNHK交響楽団など、かなりの影響が発生すると思われます。
東京交響楽団の場合ですと幸いなことにフランチャイズ・ホールである川崎市のミューザ川崎シンフォニーホールで4月6月と予定されている二つの公演がサントリーからミューザ川崎に振替されて開催予定です。2007年度のサントリー定期公演全10公演のうち2回のみが他のホールで済むのはましな方かも知れません。
東京フィルハーモニー交響楽団の2007年度のサントリー定期公演の案内は未だ来ていないのでわかりませんがNHK交響楽団のBチクルスは早々と上野/東京文化会館で4,5,6月の3ヶ月の会場振替公演の案内がありました。
この期間は特別公演ということでBチクルスの定期公演の会員限定というわけではなさそうです。
4月は小林研一郎さん久々のN響定期登場でベルリオーズ「幻想交響曲」、5月はローレンス・フォスターさんの指揮で小菅 優さんのピアノでモーツァルトのピアノ協奏曲K.467,そして6月は音楽監督のアシュケナージさんでメインは「火の鳥」1919年版という魅力的なソリスト或いは演目です。
我が東京交響楽団も(定期会員に最初になったのがこのオケなのです)2007年は魅力的なプログラム揃いです。 →こちら
2007年度「東響サントリー定期」
特徴は音楽監督のスダーンさんの意向だと思われますが10月のヘンツェのオペラ「ルプパ」を除いた他の9回の定期演奏会にすべてハイドンの交響曲がプログラムに載っていることです。
東響のモーツァルトは定評がありますから来シーズンのハイドン、充分期待してよろしいかと。♪
ところで驚いたことに9月の公演は9/28(第547回定期),9/29(第548回定期)と連荘(レンチャン)です。
聴く方としては連荘には慣れていますが演ずるオケの方は大変でしょうね、ここらあたりのスケジュールもサントリーホール改修工事の影響の余波があるのでしょうね。
いずれにしてもサントリーホールの改修工事を終えたあと、どのようにホール内での良い変化がなされるのか楽しみでもあります。管理人のホームグラウンドでもありますから。。。
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チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調
大植英次指揮大阪フィルハーモニー交響楽団(2006.10.11 ザ・シンフォニー・ホール)定期公演/NHK-FM
オケの大きな破綻も見られず、なかなか堅実な演奏でした。2楽章のホルン・ソロもナチュラルな響きで好ましい音色。
大植さん、オーソドックスな解釈、最近の彼はどっしり構えて受けを狙おうなんて姿勢は皆無。
終楽章フィナーレ・コーダに大植さんの強い意志を感じました。もちろんオケともども熱演の素晴らしい演奏でした。