N響定期公演Cプロ2日目を聴いてきました。指揮は音楽監督ウラディーミル・アシュケナージ。
いや~、N響楽員一致団結、手に汗握る大熱演でございました。!
アシュケナージさんのお国ものチャイコフスキーですから(ショスタコも)悪かろう筈はありませんが予想を遥かに越えた見事なアンサンブルをNHKホールに響かせました。
管理人が定期会員のCプログラムのコンマスは「まろ様」こと篠崎史紀さんが乗ることが多いのですが偶然かも知れませんが彼のコンマスの時は弦セクションはかなりの熱演のように感じます。
(堀さんが決して悪いとは申しておりませんけど)
楽員さんたちも月にABCの3っの異なったプログラムを2回づつ演奏する訳ですから大変でしょうけど
今日のような一致団結の熱演をこれからも期待したいものです。
N響レビュー
・
・
・
・
・
ところで先週録画したNHK-BS2からの「N響80周年記念名演ふたたび」をまた再び観ております。
紹介されている演奏は主に1970年から80年代の演奏ですが特に金管楽器のメンバーも今とは様変わりで弦セクションに至っては最後尾のプルトで弾いていた大林修子さんが現在では第2Vnの1プルですから・・・時代を感じさせます。大林さん、初々しい表情で懐かしいです(笑)
再び名誉指揮者のオットマール・スウィトナーさん指揮でブラームス:交響曲第3番(1989.11.16NHKホール)
コンマスは若々しい頃の堀 正文さん、隣に武藤伸二さんが座っていてこれも懐かしい。ヴィオラは川崎、大久保さんのコンビ。
スウィトナーさん、練習風景で ”でもブラームスは大阪的でなく北海道的なのです つまり北ヨーロッパの性格ですから時々固く演奏してください” とウィットに富んだ要求をしていましたが
もちろん北ヨーロッパ的雰囲気の演奏でしたが充分ウィーン的なエレガンスを感じさせる演奏でもありました。
管理人のスウィトナーさんとの出会いはブログ冒頭の紹介文にもありますが1971年12.25新宿厚生年金会館大ホールでの演奏会、スウィトナーさん初来日でした。
当時のプログラム
1・ウェーバー:「魔弾の射手」序曲
2・ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
3・ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
4・ワーグナー:「タンホイザー」序曲
どれも今まで聴いたことのないドイツ色濃厚の演奏で素晴らしいものでしたが最後に演奏されたタンホイザー序曲の凄さに打ちのめされて・・・既に35年経っているのですね、管理人の年がばればれ(笑)
2年後の1973年にはやN響の名誉監督に就任されていますが彼の指揮するモーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、ブラームスはどれも名演を超えた秀演ばかりでした。
この時代1971年は今は亡きマタチッチさんがイタリア・オペラ団の指揮者として来日、サヴァリッシュさん、フルネさんもよくN響に登場されていました。懐かしき良き時代です。
ちなみにこの頃の東響、日フィル、東フィルなどはまだN響と比較すると演奏の安定感において不足感を感じましたけれど、現在の各オーケストラのレベルの素晴らしさを思えば隔世の感を覚えます。。。