藤原由紀乃 ピアノ・リサイタル
<マックス・レーガーと
ラフマニノフの夕べ>
~1873年生まれの2人の世界~
1. M.レーガー
7つのキャラクター・ピース作品32 第1巻
2. S.ラフマニノフ
6つの練習曲集「音の絵」作品33
3. S.ラフマニノフ
9つの練習曲集「音の絵」作品39
上記のプログラムが当初の予定でしたが当日に出演者の都合により
全く別のプログラムに変更となりました。以下↓
1・J・S・バッハ
半音階的幻想曲とフーガ 二短調BWV988
2・ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」OP53
************* intermission **************
3・ブラームス
パガニーニの主題による変奏曲 イ短調OP35
第1巻&第2巻
一部のプログラムの変更はよくある話だが当初予定のすべての
プログラムを変更するのは珍しいことで よほどの事情があったのか、
藤原さん 予定の曲を終えてアンコールを曲目の紹介をしながら
3曲演奏されたが 最後までプログラム変更の説明はなかったのが不可解。
ラフマノノフ「音の絵」を楽しみに来たので かなり気落ちして臨んだ
コンサートではあったが さすがに藤原さんの楷書的というか正確な
ピアノ・タッチとffでも濁りの無い強靭な響きとpppでの揺れ動くような
ニュアンス豊かな表現など 特に後半に演奏されたブラームスでそれを感じた。
アンコールにドビュッシーの「水の戯れ」&「水の精」そしてバッハの
ゴルドベルクから「アリア」が奏された。どれも宝石の如く
キラキラと輝いた素晴らしい演奏。
後半は最後尾に近いP列51番に移動、音量的に遠くなるもののバランスの良い
響きを感じた。ヴァイオリンはともかくピアノ演奏は中央通路から後ろの
席で聴くほうがベストのようです。
2008.12.5.19:00 東京文化会館小ホール D列28番&P列51番