クラウディオ・アバド
今日の(18日)日経新聞夕刊の記事、ベルリン・フィルの一連の特集記事の中で今回は
ヘルベルト・フォン・カラヤンの常任指揮者辞退の後を受けての後継者選びのことで色々と執筆者が
適当なことを(いい加減なことを)述べていましたが、少なくとも当時の次の常任指揮者の
選考については公式な楽団(楽員)からのコメントは発表はなされていないはず。
あまつさえ、次期常任指揮者になった クラウディオアバドとベルリンフィルとのこと
を批判的な見解、一歩譲ってもネガティヴな見解を述べているのには驚きました。
ブログお仲間のピンポンさんも
「私はこの指揮者がいてこそ、いまのベルリンフィルがあると思っています。」と
コメントされていますが、まさしく彼の仰るとおりで、ザビーネ・マイアー絡みの一時の
指揮者(カラヤン)とオケ楽員との、ぎくしゃくした雰囲気をアバドが見事にポジティヴに
楽員の志気を高め或いは復元した努力貢献は唯一、彼だから出来たことでしょう。
日経新聞の執筆者が次期候補者に名を連ねた指揮者陣には ズビン・メータや
小澤征爾氏らの有力な候補者が洩れているし、当時の世評では。。。
(少なくともレヴァイン氏より有力だったはず)
大雑把に言ってしまうと俗に言うところの「評論家」はこの方のように
決め付けてものを言うか、或いは演奏会の批評でも概ね誉めといて一言
情感的な面でいちゃもんをつけるとか、仕事柄とは言え
まことにご苦労様なことです。
ところで今日もエルガー作品です。
交響曲第2番変ホ長調、 尾高忠明指揮NHK交響楽団(第1647回定期公演)
もちろん管理人も2日目にチケット振替でNHKホールで聴きましたが
尾高さんのエルガー作品、主にシンフォニーに限ってですが
彼のエルガーに対する傾倒ぶりがひしひしと感じられる素晴らしい演奏です。
前回定期登場の昨年のN響定期での交響曲第1番も超名演でしたが。
BBCウェールズ交響楽団のシェフで渡英するまでエルガー作品とは無縁だったと
尾高さんが話されていたのが嘘みたいです。(笑)