マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」
(サントゥッツァ)ルチアーナ・ディンティーノ
(トゥリッドゥ)サルヴァトーレ・リチートラ
(アルフイオ)クラウディオ・スグーラ
(ローラ)ジュゼッピーナ・ピウンティ
(ルチア)エレナ・ジーリオ
レオンカヴァレロ:歌劇「道化師」
(カニオ)ホセ・クーラ
(ネッダ)オクサナ・ディカ
(トニオ)アンブロジオ・マエストリ
(シルヴィオ)マリオ・カッシ
(ペッペ)セレソ・アルベロ
先日NHK-BSで放送されたミラノ・スカラ座のオペラ特集から
ヴェリズモ・オペラの代表作を二つ鑑賞した。
実在の出来事を題材にした言わば社会派ヴェリズモ・オペラで
今年の幕を閉じるのはいささか気が引ける感じもするが
笑える楽しいオペラは新年を迎えてからにしましょう。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」では惜しくも9月に事故で亡くなった
サルヴァトーレ・リチートラのトゥリッドゥが素晴らしい。
リチートラの得意の役だが、これからは聴けなくなるのが寂しい。
4月にはヴィンチェンツォ・ラ・スコーラが事故で亡くなっているし
イタリア出身のバリバリのテノールが二人も抜けたのは大きな損失
でありましょう。
![リチートラ](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/87/0000015087/16/img39634bdazikfzj.jpeg)
(リチートラ)
もうひとつの演目「道化師」ではホセ・クーラのカニオ役が絶品で
2009年チューリッヒ歌劇場公演も見事だったが、
スカラ座公演でのマルトーネの斬新な演出では現代風の舞台装置と衣装で
パリアッチの化粧は無しでの舞台だが、まさしく貫禄十分の演技と歌唱だ。
今のクーラのカニオ、
もっともハマリ役のひとつではないだろうか。
そして今やスカラ座の常連指揮者の一人になった
ダニエル・ハーディング
実に歯切れの良いダイナミックスあふれる指揮で劇的に二つのオペラを
盛り上げていたのも見逃せない。
[合唱]ミラノ・スカラ座合唱団
[管弦楽]ミラノ・スカラ座管弦楽団
[指揮]ダニエル・ハーディング
[演出]マリオ・マルトーネ
~2011年1月ミラノ・スカラ座~
今年一年どうもありがとうございました。どうぞ良いお年を!
いつもありがとうございます。♪