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4月29日は、天皇誕生日でした。
そして父の実家、里、お祖母ちゃん処の春祭りです。 小さい時から、小学校の間は毎年お祭りに行きました。 父の里は、山深い処で、わが町の外れに在ります。 バスでくねくねと、当時は舗装されていないデコボコ道を行きます。バスを降りてから、山の側面をかなり登らねばなりません。 目の悪い、ひ弱かった僕を、その道を歩かせていると、 「もう、お祖母ちゃん家には行かない」と、言い出しては困ると、 バス停まで、背負いに来てくれるのです。 その頃はまだ電話も引かれて無くって、確かなバスの時間も知らせようが無いので、 バスの時間の度にバス停まで降りてきてくれていたようです。 お祖父ちゃんとお祖母ちゃんには9人の子供に45人の孫がいたのですが。 僕はちょうど40番目あたりの孫でしたが、弱々しいので、 気に掛け可愛がって貰ったようです。 父の里は山中腹の山襞に十軒ばかりの小さな村落でした。 春祭りだからと言って何があると言うのでも在りません。 少し離れた小さな社の境内で青年相撲があるくらいでした。 戦前はそれでも、田舎芝居とか浄瑠璃語りも有ったそうです。 戦後のまだ安定しないその頃は、子供達が集まって、ご馳走をたべ、わいわいと遊ぶだけでした。 父の実家はその村落でも一番奥まった所に在って、 庭には鶏がコッコと歩いているし、農耕用の牛が居て、 納屋の端の崖下には豚と山羊が、半分放し飼いのように飼われていて、そこを流れる谷川には、小さな水車小屋がゴトゴトと粉を引いていました。 谷川の上流から各家に、竹で作った樋やホースで、谷水が引かれています。広庭の片隅に、小さい四角な池が作られ、そこに他に水が流れ落ちています。そこで、野菜や炊事の洗い物ができる様に、一段下げられた足場があります。 そして、池には鯉が放されていした。つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 29, 2006 07:48:17 AM
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