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カテゴリ:ソニー仙台FC
1時間先に始まった流経大戦で首位HondaFCが勝利し、HTに優勝消滅したソニー仙台FCだが、3部昇格を狙うFC今治に『JFLの門番』としてプライドを魅せ付けて2-0と勝利した。
さて、次節はアウェー最終戦となるラインメール青森戦。 青森ダービーを制し、年間順位2位でセカンドステージも同じく2位でステージ優勝の可能性を残す。 青森は引き分けこそリーグ2位タイに多いが、リーグでHondaFCと並んで最も少ない敗戦数を誇り、失点数もリーグで2番目に少なく、まさに『負けないサッカー』を繰り広げている印象を抱いている。 前期での対戦を振り返ると、スタメンの平均年齢で青森が2.3才高かったが、交代枠を1つ残して、最後まで走り切ったようにソニーを上回る豊富な運動量が驚異的だった。 シュート数やCK数もソニーを上回っており、アウェーながら貪欲に勝ちに行く執着心は、もの凄く伝わってきた。 また、FP(フィールドプレイヤー)だけで180cm以上が8人も所属しており、セットプレーをなるべく与えないように気を付けたいところである。 秋田での国体予選準決勝でも対戦しており、控え組主体ながら、宮城(ソニー)に勝ったように選手層の厚さも印象付けた。 余談だが、国体予選準々決勝の宮城vs福島で、ドラム応援していた私のすぐ近くで、何者かが必死にメモ帳にペンを走らせていたが、後で知ったが青森の主務を務める阿達亮介氏による偵察だった。 翌日の青森戦で宮城の長所を消されただけに、阿達氏の偵察&分析が非常に効いたものである。 監督は葛野昌宏氏、ヘッドコーチが東純一郎氏。 葛野監督の現役時代のプレースタイルが高さや統率力を生かした守備。 東ヘッドコーチの現役時代のプレースタイルが豊富な運動量を生かしたプレー。 つまり、この2人の現役時代のプレーが、そのまま青森の堅守やスタミナにつながっているのである。 この2人は佐川印刷時代に6年間同僚だっただけに最高のコンビと言っても過言ではない。 過去の取材(観戦)ノートを引っ張り出して思い出したが、2004年10月の天皇杯でベガルタ仙台vs佐川印刷を観戦したが、葛野氏が率いる堅守や豊富な運動量を生かした東氏、大槻氏らのプレスにベガルタ仙台が苦戦していたものである。 (佐川印刷の足が止まった終盤にシルビーニョと根引のゴールでベガルタ仙台が2-0で辛勝した) 東ヘッドコーチ。 青森の注目選手は中筋誠。 佐川印刷時代や鹿児島ユナイテッド時代にもプレーは見た事あるが、これといった印象は無かったが、八戸在住の知人より、彼のプレースタイルを聞いてから、興味を抱くようになった。 ヴァンラーレ八戸に所属していた2年前のチャンピオンシップ第1戦。 交代出場からわずか10分後、ポストプレーで味方に預け、マークしていた荻原健太の視界から巧みに『消える』動きでフリーになった中筋は小林定人からのクロスを合わせて決勝点をマークした。 このようにポストプレー&フィニッシュ、1人で2つの役割を正確にこなしたゴールは見事だった。 また、今夏の国体予選でも巧みなポジショニングでフリーになってヘディングで先制点を叩き込んだように、2度も彼のゴールでソニー(宮城)からの2勝に大きく貢献している。 私にとっては、レギュラーである同ポジションの横野純貴より、非常に驚異的である。 おそらく、次節のソニー戦でも終盤に投入されると想定すると、万能型ストライカーである彼をどう抑えるか注目である。 中筋誠。 もう1人の注目選手は奥山泰裕。 08年4月のジェフリザーブズ戦で、大卒1年目のルーキーだった奥山を実際に見た衝撃は今でもよく覚えている。 ロビーニョを彷彿させる、またぎながらの独特な高速ドリブルでサイドを突破していたプレーが印象に残った。 昨年10月のアウェー青森戦で、08年以来に彼を見たときは、ピンチになれば最終ラインまで下がり、チャンスと見るや前線まで上がるなど、31才ながら個人技を捨ててまでチームの為に泥臭く戦っていた。 東北学院大を卒業するまで22年間、宮城県在住だっただけに非常に気になる存在なのである。 奥山泰裕。 一方、ソニーの注目選手は2名。 まず、丹代爽弥。 青森県出身であり、メンバー入りすれば、地元への凱旋となる。 秋田での国体予選での青森戦で熱い気迫が伝わったプレーでシュート3本放ち、ヘディングで同点弾を叩き込んでおり、相性の良さを生かし、地元でのJFL初ゴールを期待している。 もう1人は秋元佑太。 約4か月ぶりのスタメンとなった今治戦で、改めてソニー仙台になくてはならない存在を強く証明した。 1年前のアウェー青森戦で彼の右足から2アシストを生んでおり、今回も塩釜FCユースOB対決で奥山泰裕に存在感をアピールしたい。 心配なのが、ピッチ状態か。 今回と同じ会場であった1年前の新青森県総合運動公園球技場のピッチが枯れ芝だらけだっただけに今回は、ピッチ状態がどこまで回復してるか気になるところ。 また、1年前に訪れた新青森球での公式記録では『15.0℃』だったが、青森湾から強く吹き荒れる肌寒い風雨で体感温度は『7~8℃』の極寒でアウェーの洗礼浴びていたものである。 予報で確認したところ、当日の青森最高気温は19℃まで上昇するらしく、とても助かる。 JFL昇格2年目の青森に順位で下回るわけにはいかず、勝てば年間2位を取り返せるし、今節も非常に白熱した展開が予想される。 JFLの先輩として、今季最後となる東北ダービーを絶対勝って、アウェー最終戦を締めくくりたい。 2017年10月29日@新青森県総合運動公園球技場 ラインメール青森vsソニー仙台FC 13時キックオフ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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