ある日どこかで

2011/02/21(月)23:28

やっぱり真央ちゃん!

フィギュアスケート(63)

真央選手、2位おめでとう! 以前だったら普通真央ちゃんが優勝できなかったら残念でたまらなかったけど、今回は素直によくぞ2位になったね、良かったね!という感じ。全日本の時は、この思いがもっと強かったけど、今回もその気持ちは同じです。 今シーズンは全てのジャンプの矯正ということで、そしてシーズンはじめの試合を観ていて、世界選手権は出られないんじゃないか、と思っていました。それも仕方ないし、その覚悟もしていました。だから、家の方も許しをもらえたのでワールド観戦に東京へ行くつもりでしたが、当初は真央ちゃんは出られない確率が強いと思い男子の方だけチケットを申し込んだのです。全日本で2位になり、ワールドの代表になってから2度目の抽選時に慌てて女子のチケットも申し込んだ次第で。でも、結局男女ともチケット争奪戦には全敗だったのですが…なかなか当たらないものですね。どんなに観に行くつもりでも、チケットがないことには始まらないのですものね(泣)。 話は外れましたが、真央選手、何度も言うけどシーズンはじめは、優勝は無理だろうし、台落ちも覚悟していました。と言うか、自分にそれで仕方ないんだと聞かせていたのだと思います。ジャンプの矯正は2,3年かかるかもしれない、という事でしたから。もちろん今もまだ完璧だとは思わないし、真央ちゃんの理想とするジャンプには遠いのだと思います。でも、あんなに憐れなほどのグランプリシーズンからしてみたら、この段階でここまで持ち直してくるとは驚きです。フランス大会が終わった時点で、ジャンプ矯正はこんなにも大変で、観る側もこんなに辛いものなのかと感じていたし、真央ちゃんの気持ちのこもった真の『愛の夢』を観る事なく今シーズンは終わってしまうのかもしれない、と危惧していましたから。 フリーでは久々にトリプルアクセルの成功。ただ他のジャンプは一瞬成功に見えても回転不足だったり、両足着氷気味だったり、着氷後の流れが止まったりするところもありました。それでも、封印していたルッツやサルコウにも挑戦しているし、何よりスピードが出てきている。少しずつかもしれないけど(でも私が予想していたより確実に早く)矯正されつつあるのだと思います。 真央ちゃんのSPの『タンゴ』。又コスチュームを変えてきましたね。全日本の時の、真っ赤なブラジャーのような衣裳より今回の方が良かったです。でも私はシーズン初めの黒のスタンドカラーの衣裳が一番好きだったのですけど。真央ちゃんにはスタンドカラーが合っているのでないかと。トリプルアクセルの回転不足もありましたが、好きなプログラムです。今回は、もう少しメリハリがあるといいんじゃないかな、と思いました。 そして、大幅に内容を変えたというフリーの『愛の夢』。ジャンプは細かいミスはあったけれども、何とステキなプログラムだったこと。ゆっくりと美しいスパイラルでラストに近づき、柔らかい表情でポーズを決めた時、私の目から涙がこぼれていました。昨年の大ちゃんの『道』以来、久々にフィギュアスケートを観て泣いてしまいました。 内容を変えて間もなく、初めて試すプログラム。その為に緊張していたように見えたし、時々思い出したように笑顔を作っていたところもあったように見えました。まだパーフェクトの演技ではない。でも、とても心に響いた『愛の夢』でした。 恋する心を少し味わったのかもしれません。苦しんだ分スケートへの愛情もより深くなっているのかもしれません。昨日のフリーはトリプルアクセルがどうのこうの、ジャンプがどうのこうの、そんな事はプログラムの終わりに近づくにつれ頭の隅っこにもとどまらなくなるくらい、『愛の夢』という曲名と真央ちゃんの伸びやかで素晴らしい演技が一致したように引き込まれていき、そしてフィニッシュで緊張の糸が、ホッ と途切れたようにジワーッと温かいものが込み上げてきたのです。よくぞここまで復活してくれました。 やっぱり私は真央ちゃんのスケーティングが好き。高難度の技への飽くなき追求心がもたらすパワフルさと、たぐいまれなるエレガントさを兼ね備えた強く美しきスケーター。やはりあなたは唯一無二。オンリーワンの女子選手なのです。

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