2012/08/18(土)16:11
治療効果評価の問題点
現代医学の癌治療は癌との共生も癌の退縮も
癌からの生還も癌の完全治癒も考えていないようだ。
溝口徹医師の説明を読んでみましょう。
標準治療における治療効果の評価方法にも大きな問題が
あります。最近になり、一部の治療法は治療効果の
評価を生存期間の延長に替えるようになってきましたが、
まだ多くの治療法はがん腫瘍の縮小度によって
評価されています。
強い抗ガン剤を投与し、腫瘍が50%縮小すると、
その抗がん剤は「効果があった」とみなされます。
しかし多くの場合、その数ヶ月後に増大傾向を示し、
以前よりも増大の速度が速くなります。そして、
以前効果があった抗がん剤の効果は耐性によって
減弱しています。それでも前回50%縮小させた
抗がん剤は、「○○がんに対して有効であることが
確かめられた」と表示されるのです。
患者さんやご家族にしてみれば、この数ヶ月の
縮小期間が本当に生存期間の延長につながったのか
どうかはわからないのです。ただ前回の画像よりも
腫瘍が小さくなったことが見えるので、インパクトは
あるでしょう。ところがその数ヶ月間だけの縮小に
よって患者さんの体力と免疫は極度に低下し、QOLは
多くの場合低下してしまうのです。
やはりがんの治療の場合には、治療法の評価生存期間の
延長によって行うことが重要です。それも数ヶ月間の
延長効果ではなく、半年以上の延長をもって有意な差と
するべきですし、さらにその延長期間のQOLを重視して
治療効果を評価しなくてはならないと思います。
高濃度ビタミンC動脈内注射のところで紹介した田中善先生は、
トータル栄養アプローチの最も優れている点を、高いQOLを
保ちながら生存期間が延長できることだと強調されています。
これまでのように腫瘍縮小を目的に治療を繰り返すことは、
がんの患者さんにとって元気でいろいろと楽しむことだできる
時間を奪うことになりかねないのです。患者さんやご家族も、
がんの縮小だけを評価の対象にすることの問題点を充分に
理解し、予定されている治療について納得いくまで主治医と
相談されることをおすすめします。
【出典】
がんになったら肉を食べなさい がんに勝つ栄養の科学 PHPサイエンス・ワールド新書 / 溝口徹著 ...
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