テーマ:癌(3550)
カテゴリ:抗癌剤について
現代医学の癌治療は癌との共生も癌の退縮も 癌からの生還も癌の完全治癒も考えていないようだ。 溝口徹医師の説明を読んでみましょう。 標準治療における治療効果の評価方法にも大きな問題が あります。最近になり、一部の治療法は治療効果の 評価を生存期間の延長に替えるようになってきましたが、 まだ多くの治療法はがん腫瘍の縮小度によって 評価されています。 強い抗ガン剤を投与し、腫瘍が50%縮小すると、 その抗がん剤は「効果があった」とみなされます。 しかし多くの場合、その数ヶ月後に増大傾向を示し、 以前よりも増大の速度が速くなります。そして、 以前効果があった抗がん剤の効果は耐性によって 減弱しています。それでも前回50%縮小させた 抗がん剤は、「○○がんに対して有効であることが 確かめられた」と表示されるのです。 患者さんやご家族にしてみれば、この数ヶ月の 縮小期間が本当に生存期間の延長につながったのか どうかはわからないのです。ただ前回の画像よりも 腫瘍が小さくなったことが見えるので、インパクトは あるでしょう。ところがその数ヶ月間だけの縮小に よって患者さんの体力と免疫は極度に低下し、QOLは 多くの場合低下してしまうのです。 やはりがんの治療の場合には、治療法の評価生存期間の 延長によって行うことが重要です。それも数ヶ月間の 延長効果ではなく、半年以上の延長をもって有意な差と するべきですし、さらにその延長期間のQOLを重視して 治療効果を評価しなくてはならないと思います。 高濃度ビタミンC動脈内注射のところで紹介した田中善先生は、 トータル栄養アプローチの最も優れている点を、高いQOLを 保ちながら生存期間が延長できることだと強調されています。 これまでのように腫瘍縮小を目的に治療を繰り返すことは、 がんの患者さんにとって元気でいろいろと楽しむことだできる 時間を奪うことになりかねないのです。患者さんやご家族も、 がんの縮小だけを評価の対象にすることの問題点を充分に 理解し、予定されている治療について納得いくまで主治医と 相談されることをおすすめします。 【出典】 がんになったら肉を食べなさい がんに勝つ栄養の科学 PHPサイエンス・ワールド新書 / 溝口徹著 ... 人気ブログランキングへ にほんブログ村 医療情報
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最終更新日
2012年08月18日 16時11分56秒
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