5s知ってる?
「え?あんた、研修の仕事やってんの? じゃあさ、『5s』知ってる?」と、突然言われたのは、上海の電気街。「私と、この私のダンナ、一緒に 蘇州の日本の工場で働いてたのよ。 管理をしててね。 そのときに、日本の企業の管理制度として みっちり教えられたの、この『5s』をね」『5s』を書いて、説明してくれます。「ああいうのは、絶対に中国に必要よ。 これを知ってるから、私たち、 日本製品が好きなの。 あんたたちも頑張ってね!! あっ、そうそう、そのサイバーショット、 同じやつ、日本で買ってきてよ。 ここで売るんだから(笑)」最後の一言は、ともかく(笑)、こんなふうに、日本流は、ちゃんと浸透しているんですねぇ。日本流というか、ちゃんとビジョンも、方法も決まっているやり方は通用している、ということなのかもしれません。「中国では、そんなことは、しません」「中国では、意味ないですよ」という中国人の意見も、最初は、もっともらしく聞こえ、流されそうになります。でも、スタバでは、トイレ掃除も普通のスタッフがやっているし、ユニクロは、店舗に日本人を入れて、接客がよくなっている。感じの良いあるインド料理屋では、マネージャーが現場にいる。なんだ、みんな、「中国流」という言葉に惑わされずに、自分たちの基本をちゃんとやってるんじゃん…というのが、最近の感想。結果を出せば、中国人も理解する。良いものは、よい、と。電気街で、5Sを教えられたみたいに。