昨日は数時間、ちくちくと針仕事をしていた。刺繍用の針が太かったせいか、布の素材のせいか

　　　　　　　針の通りがきつくて指が痛い。刺繍をしていたわけじゃなく普通の縫物だけど、刺繍糸が沢山余

　　　　　　　っているので使ってしまいたかった。だいぶばあさんだが、まだ針穴に糸が通せた。

　　　　　　　裁縫は好きなんだけど、私の場合何がダメって、もう何年も出してないミシンを出すのが面倒で、

　　　　　　　手縫いしていたっていう、いったいどっちが、何が面倒くさいんだろね。ミシンだったら1時間も

　　　　　　　かからないで終わっていた。久しぶりだし、なんとなく手縫いしたかったのもあるかな。

　　　　　　　最近知って驚いたんだけど、この頃のミシンて小さくなってるのね。欲しい…。あれなら出し入

　　　　　　　れも楽だわ。でも、今年はパソコン買ったし物価の高騰は激痛だ。値段は安いけどしょっちゅう

　　　　　　　使うものじゃないだけに、我慢かな。でも、自民が参院選で勝ったらまた消費税が上がるから、

　　　　　　　買うなら今のうちかな。そう思うと、PCは買っておいてよかったか…。

　　　　　　　針仕事をしていると、いつも思い出すことがある。高校の頃家庭科で浴衣を縫ったんだけど、家

　　　　　　　に持ち帰って和裁の得意な祖母に教しえてもらいながら縫った。そうしたら何が根拠なのかしら

　　　　　　　ないが、「どこまで自分で縫ったのかわからない」という理由で、最低点をつけられた。

　　　　　　　自慢じゃないけど、あ、いえ、貴女にだけは自慢してもいいくらい私、祖母と母譲りで手先が器

　　　　　　　用なのよセンセ。あの時私の心はピンキングばさみでギザギザにされたけど、あれはいい勲章だ

　　　　　　　ったわ。たぶん私の素行が悪かったので、祖母が縫ったんじゃないかと和裁の教師が疑うほど、

　　　　　　　上手に仕立て上がっていたんだから。

　　　　　　　例えば私が、祖母から「私はひと針も縫っていません」と一筆書いてもらったとしても、「誰が

　　　　　　　書いたのかわからない」と貴女なら言ったでしょ、ね、中島センセ。

　　　　　　　裁縫箱って、いろんなものが入っていてちょっと好きなんだけど、息子が小学校で使っていたの

　　　　　　　をそのまま使っている。そう言えばミシンはあったけど、それまでは裁縫箱は家になかったのよ

　　　　　　　ね。息子の幼稚園の絵本バッグやお弁当箱入れやコップ入れは縫ったので、持ち歩ける小さなソ

　　　　　　　ーイングセットで間に合わせていたのかなぁ。

　　　　　　　あの、ただ溜まりゆく、予備のボタンたちの棄てがたさには困ったもんだった… (´_ゝ｀)

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