カテゴリ:くつ下、ひだり半脱げ系
惑星キャビク その星は、地球に以外と近いところにある緑豊かな星である。 惑星キャビクの家はエナメルで出来ていて、網戸はパンストが張ってある。 当然、子供がセミ採りをするときは、網タイツの網を持って走り回るのだ。 キャビクを治めるクラハ・ギンプス王である。 ギンプス王は平和を愛する王だった。 さらに、類いまれなる「目利き」であり、「王様の鑑定に間違いなし」と民衆から非常に尊敬されていた。 ギンプス王はたびたび、街へお付きの者と出かけることがあった。 その時は、民衆が自然と集まってくるのであった。 今日もいつものように街へ出かけた。 街の空気を感じつつしばらく歩くと、くだもの屋の前にまだ産まれて間もないであろう子供を抱いた若い夫婦が立ち、幸せそうな表情でこちらを見ていた。 王はその夫婦に近づくと、夫婦に話しかけた。 「おお、これはかわいい子だ。この子は男の子か、それとも女の子か?」 すると夫婦は話しかけられて緊張したのかうわずった声で 「女の子でございます。」 と答えた。 「おお、そうかそうか。将来さぞ美しくなるにちがいない。」 と王は言うと、おもむろに赤ん坊を抱き上げ高い高いのようにしたかと思うと、なんとそのまま赤ん坊を立たせるかのように赤ん坊の両足を自分の顔に乗せた。 「ああ!!王様が私の子の足の裏にお顔を合わせてくださるなんて!」 と夫婦は今度は感極まってうわずった声のまま叫ぶようにそう言ったのだった。 周りの民衆も、 「おお!この子は王様の祝福を受けたぞ!この子は間違いなく将来すばらしい美脚になる。もう、幸せを約束されたのも同然じゃ!」 と騒然となり、次第に興奮がひろがってゆくと、どこからか「ギンプス王、バンザ~イ!!」の声が巻き起こり、その声はやがて街全体に広がっていったのであった。 そんな中、夫婦は次の日から大変だということを悟った。 「ぜひ私に結婚させてください!」 と、すでに3人の男からプロポーズされたのだ。 街はお祭りさわぎです。 めでたしめでたし。 散歩する惑星 愛蔵版 未来惑星ザルドス 火を噴く惑星 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.21 22:59:01
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