文藝ニュース　アーカイブス

毎日新聞　2013年04月03日　21時10分

　榛谷美枝子さん９６歳（はんがい・みえこ＝俳人、元俳人協会北海道支部長）１月２６日、老衰のため死去。故人の遺言で葬儀は営んでいない。自宅は札幌市西区山の手１の１１の１の１５。

　戦前に高浜虚子らと親交を結び、１８歳で「ホトトギス」に初入選。６０年代初頭に「リラ冷えや睡眠剤はまだ効きて」との句を作り、ライラック（リラ）の花が咲く５月末ごろの北海道の冷え込みを示す「リラ冷え」が季語になった。作家の渡辺淳一さんが小説「リラ冷えの街」（７１年）で題名に引用し、広く知られた。

高浜虚子