仮想現実-ＶＲ18-

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評価(最高★5）/★★★☆☆


んー、乱暴な構成だなぁ…というのがまず。
ヒロインの夢と現実の境が分かりにくいし、ストーリーすっ飛ばしはまだ追いつけるので良しとしても、そこかしこに散りばめられた伏線がキャラ毎に攻略しても拾われないまま強引ENDを迎えるのはどうなんでしょうか。
END後もまだ先があるような思わせぶりなメッセージを残してるわけですが、CG埋めて何十週してもそれが消えることはないです…テキストも変化なさそうだし…ムムム。

ノーマルENDもないらしく、後半に入って今までと別のキャラを選んでも別キャラEND…唐突に終章に入り話が噛合わないまま結ばれてます…ヒロインもそうなのですが受け入れた方もどうかと。

相変わらずPlayerの脳内妄想補完に任せている様ですが、これはあまりにも杜撰。

薄葉カゲローさんの絵は麗しくて見ている分にはかなり浸れるのですけどネ。
以後、キャラ毎の感想及び勝手な妄想

ヒロイン…ジェラルドとバラージュの言うアルトメイデンの魂が輪廻転生を繰り返している少女？　
　　　　　　予知夢を見るも、それが何を示すのか、本人が何者なのかは不明のまま。
　　　　　　過去の記憶を失っているが、本人の思い込んでる孤児ではないらしい…両親は？

ジェラルド…ヒロインの前世？であるアルトメイデン、バラージュと過去に三角関係？
　　　　　　　アルトメイデンとバラージュが恋人同士っぽいので、許婚か何かの関係で見守り役？
　　　　　　　予想に反して終始物静かな反面、客をもてなす用意を自らするというギャップがいい。
　　　　　　　今まで見守っていたのに今になってヒロインに求婚する理由も謎。
　　　　　　　左右の目の色が違うこと、片方を隠している（隠れている）のは何か理由が？

コンラッド…異端を狩るキルヒリッター。
　　　　　　　こちらも予想に反していい人…ヒロインと一緒に毛布に包まったCGは美味しく頂ました。

ヴィクトル…ヒロインと幼馴染…同梱の設定原画集を先に見るとネタバレされることに。
　　　　　　　可もなく不可もなく。

オーギュスト…同じくヒロインと幼馴染…一番不遇の人。

リチャード…村長の息子。斜め上思考の人ですが最後までヒロインを想う気持ちは好感持てました。
　　　　　　　 妹のイリア共々好きです。

バラージュ…ヒロインの前世と恋人同士？
　　　　　　　 ヒロインのために動いてる節があるも、その理由は不明のまま。
　　　　　　　 ジェラルドとの関係も触れられていないので、妄想フル回転しかない？
　　　　　　　 最後に輪廻の輪を断ち切ったとありますが、新しい永遠が待っているということから
　　　　　　　 本人達の性格又は記憶は断ち切れたとしても魂はまた輪廻を繰り返すということで
　　　　　　　 救われてないような気が…？

ダニエラ…ヒロインの憧れの女性。
　　　　　　見目麗しく、矢を受けて倒れるCGは見惚れてしまうも、セリフの「借りがある」等が
　　　　　　回収されないまま意味不明…もしかすると身内…？


もう本当に謎だらけです、キャラの扱いの差も激しいですしw
でも、今作は自分の好みに合ったキャラが多かったせいか、嫌いではないですね。
謎もまぁ、こんな感じかなぁで流せる程度でそれが足を引っ張るものでもなく、属性を満たすためだけに取ってつけたようなツンデレやわざとらしい裏切りもなかったですからね。

それでも、例えばヒロインが相手キャラを庇って倒れたときに記憶が甦る等、ベタな展開でもキャラ別にシチュエーションを分けてそのキャラならではのストーリーが欲しいところ。

でもって、このままで作り続けていくのは、何か問題があるような気がします、オトメイトさん。
少なくとも、特典つけて高い値段で売るようなものではないですヨ。

…ちなみに呆れられそうですがこの作品に限らず基本的に特典でついてきたCDの封は開けてないですね…何でだろうな、自分。