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Rosemama気まぐれ日記

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December 29, 2007
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温泉 温泉 温泉 

 「森の湯」 好評だったので~ぽっ

ロビーも紹介しちゃいますウィンク手書きハート

元々は、ゴルフ場の利用者の為に作られた温泉だそうです

実際に暖炉を 炎 燃やす事もあるんですよ~音符

 morinoyu-roby-19-12-26 (10).jpg

  緑ハート 緑ハート 緑ハート 

 

< 終身パートナー検索します >

 

その1 ・ 丘の上のレストラン  2007.11.14 より掲載

その2 ・ されど温泉卿 2007.11.28 より掲載

その3 ・ バブルの落ち武者 2007.12.16 より連載中

 

賞金  賞金 賞金

 

その3 ・ バブルの落ち武者 (12

動脈塞栓 説明が見れます。

 

 PERT2ー(4

 「貴女、車で来てんだろ。どこでもいい。いいとこ、連れてってくれ。俺は酒は飲めない

からね」

 駐車場に困らないよう、ススキノから離れた落ち着いたレストランを選んだ。

 落とされた優しいい照明で、臨席との合間が近すぎず、ゆったりできるのがのが千秋の

好みだった。

 そこが男の壷にはまって、益々、男を饒舌にさせてしまった。

 「ああ、この店ね。ここの経営者は俺の友人なんだ。チェーン店、持ってるだろ。

そっちは良く行くんだ。新店舗、出したってのは知っていたが、来たのは初めてだ。

結構、変わったことが好きな奴でね」

 そう言うと、ウェーターに、○○元気か?と問いかけた。

 「え、ぼ、僕、お目にかかったこと、ありませんので・・・」

 「なんだ、経営者、知らんで働いてるのか。ど~もなんないな。○○に言っておけ、

オーさんって客が、従業員、ちゃんと教育しろって、言ってたってな」

 オーダーを聞き終えた若いウェーターは、ふて腐れたような表情をこらえて、姿を

消した。そして、男の喋りは再会されたのである。

 帰れば良かった。

 後悔の念が、千秋を襲う。

 娘は、どうしているかしら。まさか、変な気は起こしていないとは思うが、やはり、

一緒にいてあげれば良かった。

 そんなことを漠然と考えながら、聞くともなしに男に耳を貸す。

 

 「俺も、これで第一線を降りた訳ではない。

もう一つ、やらなければならない、大事業がある。それが成功すれば、安く見積もって

も、間違いなく5億円にはなる。

 その事業の権利は、ある有名人から譲り受けた。

 世界でただ1人、彼だけに与えられた権利だったが、現在病床で、余命幾許もない。

 お前なら出切る、と譲られた。痛々しい病室でだ。

 それを、更に譲ってくれ、と言う人物と、共同でやろうと言う人物がいる。二者択一ならぬ、

三者択一を迫られているところに、俺も、動脈がやられたって訳なんだ」

 

 その、5億円の事業についてのロマンを、男は延々3時間に及んで語り続けた。

 それは、遥かミャンマー(元ビルマ)の寺院、クドードー・パゴダ境内に収められた、

『世界最大の書物』。 728個の大理石に刻まれた、第六回仏典結集の話に及ぶ。

 その事業により、必ず5億円の収益がある、と。

 「俺の妻になる女性には、俺が先に、おっちんだら(死んだら)、必ず、3億円は遺産として

残してやりたい」 と、のたまった。

 

 千秋の脳裏で、仏陀がインドで生誕してから、ガンダーラ・シルクロード・中国・日本へと

伝来した壮大な歴史のロマンが、漠然と思い描かれた。

 が、さすがにミャンマーは千秋の知識の範疇になかった。

 大変なことになって来た。

 5億円の大事業。3億円の遺産。スーパーの袋詰めの1億円の札束。

 大理石に刻まれた、膨大な数のパーり語聖典。

 千秋は、いつ終るかも終結の見えないドラマの中の霊鷲山で、仏陀ならぬ男の説法に

聞き入っていた。

 何を、どう食したのかも分らないまま、テーブルの上の皿は残骸だけが残って、摂取した

事実を証明していた。

 

 「どうだい、そっちは、妻になったら俺には何をしてくれる?お茶や、お花はどうなんだい? 

料理は苦手とあったが、苦手なら苦手なりに、料理教室に通うとか、姿勢ってもんがあるだろ。

仕事は、どうしようと考えてるんだい?」

 

 突然の拷問にあって、千秋は不意に現実に引き戻された。

 

 「仕事は、できれば止めたいと思います。でも、もし・・・再婚に失敗したら、と考えると、

すぐには止められないと思います。だって、そのあと。勤め先がなければ、生きていく為に

途方にくれることになりますから・・・・」

 「ちっ、これだから、職業婦人はダメなんだ。すぐ、そう来る。いっそ、全てを任せてくれたら

可愛げもあるってもんだが・・・。俺が、信用できないか? ま、無理もないだろう。

最初っから、遺産目当てで、おべっか使ってくる女より、マシってもんだ」

  いちいち、ムッと来る。

 もう、閉店時間に近い。帰ろう、と思った時だ。

 若い童顔のシェフが現れた。

                                          ( つづく )  

 

 

イヤミな男は 何処まで行ってもイヤミ

なのですね~泣き笑い雫

良く お付き合い頂いて、感謝です~スマイル

ポチ、応援、ありがとうございますハート

下矢印

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Last updated  December 29, 2007 12:05:33 PM
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