カテゴリ:読書
小説原作とドラマや映画が異なるのは良くある話。
だいたい原作が勝つものですが、まれに原作を超える脚本が出てきます。 それが『氷壁』。 ドラマが良かったんですよね~。 雪山遭難とその後の人間模様が描かれますが、 主人公:奥寺と人妻:美那子の悲恋が切なかった。 奥寺の山を目指す一途な輝きに惹かれた美那子。 美那子の堂々とした美しい輝きに惹かれた奥寺。 けれど共に暮らすことにより、お互いの輝く部分がお互いのために失われていく。 奥寺は山を失い、美那子は地位をなくす。 ある日、輝きを無くしてしまったお互いの姿に呆然とする。 自分を責め合う二人は、互いが輝きを取り戻せよう元の場所に戻っていく。 そして輝きを戻した二人は輝くことが互いの想う気持ちとして秘める。 疲れきった二人が道の反対側で互いを見て呆然とする姿が印象深いです。 切ないですね、自分のために相手が失うものがあるなんて。 そんな部分が読みたくて小説を手にしましたが、全く違うのでびっくりしました。 なんだろう、舞台や事件のきっかけは同じだけど、あとは全然違う。結末なんて別物。 良く見れば≪原案≫となってました。そっかー、確かにねー。 断然ドラマがお勧めです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.09.14 09:51:51
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