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以前どこかにもチラッと書いたかと思うが、私は以前、映像系の専門学校を経て映像業界に身を投じていた。
本当は映画監督になりたいと思ってその学校にいったのだが、入学して早々に同級生のぶっ飛んだ感性に圧倒されてしまい、すぐに監督志望をあきらめ、製作のほうに方向転換をしたのである。 そんな、私に監督志望をあきらめさせた同級生の一人が、佐藤太という男である。 彼は在学中から光っていたが、中でもすごかったものが、ドキュメンタリーの実習制作のときに彼が監督したギリヤーク尼崎氏を追った作品である。 大道芸を芸術の域まで高めたギリヤーク尼崎氏をご存知の方も多いと思う。 私もその人の名を当時知っていた。 しかし、佐藤太はその彼のことをまったく知らなかったそうだ。 知らないまま路上でのパフォーマンスを見て、この人はすごいと思ってドキュメンタリーのオファーをかけたそうだ。 そして、彼の路上パフォーマンスをカメラで追いかけ、警官ともみ合いになりながらも、徹底的に彼を追い続けたのだ。 その結果、路上パフォーマンスにかける尼崎氏の念の強さと、それをつぶさに追い続けようとする佐藤太の念の強さがあいまった、非常に迫力のある作品が出来上がったのだ。 当時はまだ理屈先行でクールさが大事だと思っていた私は、彼の念のエネルギーをみて、半ばあきれた気持ちもこめて 「俺はここまでできないな」 などと思っていたのである。 そんな彼は、その後ずっと監督デビューの目標を持ち続け、そして今回、いよいよ本編監督デビューと相成った。 同級生として、うれしい限りである。 最近私もセミナーというばで表現するようになってきたが、やはり表現するということは、己の念が強くないとできないものだと、やるたびに思い知らされる。 昔の私は、つくづく浅はかだったと思う。 佐藤太は、その強き念を貫き通し、本編監督の座を勝ち取ったのだ。 本当にうれしく、かつ、そこまでの道のりを歩んだ彼に敬意を表したい。 今後彼はさらに勢いを増していくだろう。今後が楽しみな、自分にとって励みになる友人の一人だ。 彼の映画、「インディアン・サマー」の詳しい情報はこちら → http://www.indiansummer-movie.com/ なお、9月3日の土曜日、舞台挨拶としてステージに立つそうである。 私は仕事が入っていていけないが、本人を生で見たい人は行くべし。 それと、彼は現在テレビドラマ「ウルトラマンマックス」の監督も努めている。 → http://hicbc.com/tv/max/ 実相寺昭雄氏や飯島敏宏氏といったそうそうたる面々の仲で、一緒に監督を務めているとは…… ウルトラマン世代の私にとって、これほどうらやましいことはない。 昔の私の夢は、ウルトラマンシリーズか、金八先生シリーズの監督をやることだったのだ。 太、サインもらってきてくれぇ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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