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カテゴリ:スェーデン生活
先週から、我が家のリビングの窓には毎晩恐ろしげな白い影が浮かびだすようになった
昼間は日光のせいではっきりは見えないが、その白い亡霊フウが浮き出すたびにダンナは悲しげになる。 なぜならダンナはその悲劇の一部始終を目撃してしまったからだ。 ある日、ダンナはいつものように家族より大事な蘭の花に水をシュッシュッとスプレイしていた。 (このシュッシュッは結構な重労働らしく、右腕はテニス肘になって痛いらしい。 そんな事やめりゃあいいのに、今は左手でスプレイしている。) 突然、何かが窓に向かって飛んできて、そのままドサッと衝突した。 向かいの公園から飛んできた森鳩らしい。 その瞬間、窓に全身突撃した鳩の驚いた様な表情がダンナの脳裏に今でも焼きついているそうだ。 鳥はそのまま路上に落ち、天に召された。 よく見るとくちばしや目の跡まで付いている。 薄気味悪いなあ。 でも、この鳥の最後の瞬間の痕跡が窓に浮かび上がるたび、ダンナは悲しくなるらしい。 (秋になるとこういったセンチメンタルになる人がやたら多くて困る。) うちのアパートは5階だが、ガラスが見えないほどきれいに窓は拭いていない。 鳥は前が見えないのだろうか? 以前は寝室の窓に同じようなフクロウの衝突した痕跡が残っていた事がある。 フクロウだ、と分かる程はっきりと残っていたから顔からぶつかったのに違いない。 今回の痕跡をさっさとふき取ったほうが良いのか、それともダンナにもう少し感傷的な気分を味あわせてやろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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