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受験前だというのに喉が痛いです。ガハッ。
喉の痛みってのは、風邪による症状の中でも相当いやらしい部類だと思います。対抗できるのは鼻づまりぐらいのものでしょう。 熱なんかは寝ていれば直るし、セキは微妙にむずがゆいが、飯を食っているときくらいしか直接の被害をこうむることはありません。 それに比べると、喉はやたら厳しい。炎症だから、大好きな緑茶も美味しい紅茶も苦みばしった大人味のコーヒーも飲めやしない。 言うなれば、常にウナギの小骨が刺さっているようなものでしょう。経験した人はわかると思いますが、筆舌を尽くさんばかりのうざったさです。 つばを飲み込むだけでちくちく痛いし、なんとなく気になってガハッとやっても取れるはずもなし。フラストレーション溜まりっぱなしです。本当に嫌になります。 しかし、ぼやいていても仕方ありません。ここは一つ、喉が痛いことによるメリットというものを探してみましょう。 まず、喉の痛みを知ることが出来ます。これを知れば、風邪を引いている他人に優しくなれます。炎症を抑える良い薬を知っていれば、それを教えてコミュニケーションの糸口となることもあるかもしれません。 そうやって親睦を深めれば、風邪が治った後もその関係は続きます。友達が一人増えることになるのです。友達が一人増えれば、自分に有益な人脈や、情報が手に入るかもしれません。 もし、友達の家庭に警察関係の人がいれば、困ったときの良き相談相手となります。友達の知り合いに極道さんがいれば、普段知ることの出来ない裏社会の情報が入ってきます。友達のご近所さんが宇宙マニアだったりすれば、遥かなる広い世界の話を聞かせてくれるかもしれません。 そして少年は、宇宙への憧れを持つようになります。夢を持って、それに向かって努力すれば、それは決して裏切りません。宇宙に憧れた少年が、幼き少年の憧れとなるのです。 世代を超えた未知の世界への憧れは、決して絶えることはありません。受け継がれる思いの連鎖は、いつか実を結びます。人類は遂に、宇宙へと移住することが可能になるのです。大宇宙時代の始まりです。 月や火星、宇宙ステーションなどの移住は、人口増加でパンク寸前だった地球を救いました。発達した未来の医学は、完全な抗菌を可能とし、未知の細菌や病原菌に悩まされることはありません。人々はこぞって宇宙へと移住しました。 しかし、一部の人々はそれを良しとしませんでした。無菌服を着て、人口の自然の中を歩く人々達。その光景に、違和感を覚え始めたのです。 我々は、自然と共に生きたい。土にまみれて、日光を浴びて、病んで、老いて、月光の中で死ぬ。そんな生涯を終えたいのだ。やめるように言う人々を振り切り、彼らはまた、死にかけた地球へと降り立ちました。 かつて宇宙に憧れた少年は、今は地球でクワを持ち、額に汗して生きています。コン、と一つセキをしました。喉がヒリヒリ痛みます。しかし、彼は幸せでした。自分が自然と共に生きているということを、実感できるのですから。 ガハッ!もう寝ます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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