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カテゴリ:読み物
つーゆー
つーゆー めんつーゆー リオです。 雨が続きますね。 肌寒い雨の日に車の中で丸くなるの好きです。 大きい車じゃなくていいんです。 昔乗っていたプジョー206XSぐらいがいいな。 CCはちょっと苦しいかも。 よい梅雨ライフを! ------------------------------- 「恋のためらい」 「ちょっといいかい」 オフィスで仕事に向かうカナコに士郎が声をかけた。士郎の顔色があまりよくない。公私をきっちりと守る彼のことだから、個人的な事情ではないだろう。 カナコと士郎はオフィスの一角にあるパーテーションで区切られただけの応接室で対峙する。 「カナコ君、出張の話があるんだ」 「あ、はい……新潟あたりですか」 恐る恐る聞いてみる。 士郎は沈痛な顔で口を開いた。 「桂林……中国だ」 一瞬カナコは観光と食事の日々を想像し浮かれてしまった。だが、沈痛な顔の士郎を見て我に帰る。 「これは栄転だと断言できる。僕個人の見識でも君は間違いなく向こうでも結果をだすだろうし、それに見合った評価も出る。だが、君はどうしたい」 士郎は恋人としても、一社員としても遠方へいくことに思うところがないかが気になっていた。 だが、カナコの思いはもう少し軽いものだった。 遠距離恋愛というには付き合い始めたばかりでそこまで自分を日本に留めるものにはならない。仕事は好きだから栄転であれば断る理由は無い。桂林は一度観光で行って気に入った場所でもある。 ……願ったり叶ったりではないか。 「すいません。急なことで、少し考えさせていただけませんか」 「い、いやこっちこそ申し訳なかった。上から改めて話があると思う。心を決めておいて欲しい」 そういうと士郎は席を立った。 「どうしよう……」 「センパイ、遠距離燃えますね」 「ちょっとアリサ聞いてたの!?」 へへへ、と舌を出してアリサが士郎が座っていた席に腰を下ろした。 「どうするんですかセンパイ」 身を乗り出して小声で尋ねるアリサ。 同じく声を小さく答えるカナコ。 「正直……桂林行きたい」 その言葉を聴いてアリサは大笑いする。 「あははは。やっぱりセンパイだ。私はどっちにしても応援しますよ。センパイのこと大好きですからね。辛いのはむしろ主任ですし、試す意味でもいいんじゃないですか、愛の深さを」 ころころと笑うアリサ。 「アリサって意外と言うのね」 「女の子ですもの。じゃ、センパイよい決断を。あと、この間のお礼ですよ」 アリサはチョコバーをカナコの前に置くと席を離れた。 「うーん。悩む理由もないくらいの話よね」 チョコバーをかじりながらカナコの脳内には桂林の豊かな景観が浮かんでいた。 ------------------------- 「恋のためらい」 end. ![]() オーム・バー プロバイオティック・ココナッツ 1枚 (38g) ![]() オーム・バー プロバイオティック・ストロベリー 1枚 (38g)(ローカカオ・ローチョコレート) ![]() オーム・バー クランベリー&マンダリン 1枚 (38g)(ローカカオ・ローチョコレート) ![]() オーム・バー アサイー&ブルーベリー 1枚 (38g)(ローカカオ・ローチョコレート) ![]() AS 有機クランチミントチョコレート・45g (ローカカオ・ローチョコレート) ![]() 有機オーガニックダークチョコレート・45g(ローカカオ・ローチョコレート) ![]() 有機ルクマ&マカ チョコレート・45g(ローカカオ・ローチョコレート) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月02日 20時24分28秒
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