皆さまこんにちは。夏の甲子園10日目の戦評です。
◆第一試合
天理（奈良）
０１００００００００１＝２
０１０００００００００＝１
神戸国際大付（兵庫）
今大会３度目の延長戦は天理が粘る神戸国際大付を振り切り、ベスト８一番乗り。
同点で迎えた延長11回表、天理は２死一、三塁から８番山口が右中間に適時打を放ち、ついに勝ち越し。この１点を先発碓井涼がしっかりと守り抜き、苦しみながらもベスト８に勝ち名乗りを上げました。
神戸国際大付も先制された直後に同点に追いつき、９回ウラには前の試合で２本の本塁打を放っていた６番谷口が三塁打を放ち１死三塁のサヨナラのチャンスを作ったものの、碓井涼の力投の前に得点を奪えず。６回から登板した２番手花村も力投しましたが、最後は天理打線に打たれました。
近畿勢同士の対決は天理が５年ぶりのベスト８進出の形で決着がつきました。
◆第二試合
三本松（香川）
００００１１００３＝５
００００００００２＝２
二松学舎大付（東東京）
公立校で唯一勝ち残っている三本松が二松学舎大付を振り切り、初のベスト８に進出。
５回表、三本松は１死三塁で３番佐藤のスクイズで先制すると、６回表には下地の適時打で加点し、９回は３点を取ってダメを押しました。この試合、三本松の犠打は７を数えました。先発佐藤は二松学舎大付の打線に11安打を浴びましたが、要所要所で変化球を使い、相手の早打ちにも助けられ、わずか87球で２失点完投。
二松学舎大付は８回まで４併殺を喫しました。９回２死から意地で２点を返したものの、反撃もここまで。９回で87球の佐藤に対し、二松学舎大付の市川は９回途中までで150球。11奪三振と力投しましたが味方の反撃が遅くベスト８進出はなりませんでした。
◆第三試合
神村学園（鹿児島）
０００００１０１３００３＝８
００２０１０２００００４＝９
明豊（大分）
明豊が延長12回ウラ、２死ランナー無しからの大逆転劇で８年ぶりのベスト８進出。
前半は完全に明豊がリードしていましたが、神村学園は８回表に１点を返すと、９回表には２死二塁から代打南川の安打で１点を返すと、その後２番羽月が２点三塁打を放ち、あと１人の状況から同点に追いつきます。
さらに12回表にも相手のミスに乗じて３点を取り、試合を決めたかのように思われましたが、そのウラ明豊は神村学園の３番手金城に２死ランナーなしのところまで追い詰められながらも、連打と四球で満塁とし、暴投と２番管の２点適時打で同点に追いつきます。さらに満塁から浜田が押し出し四球を選んで、４点を挙げ逆転サヨナラ勝ち。
九州対決の第二ラウンドは明豊の大逆転勝ちとなりました。最後に投げた神村学園の金城投手が少しかわいそうに感じました。
◆第四試合
青森山田
００００００１００＝１
１１５１０００１ｘ＝９
東海大菅生（西東京）
東海大菅生が序盤に得点を上げ、青森山田を退け初のベスト８進出。
１回ウラ、東海大菅生は２死三塁から４番片山の左中間二塁打で先制。２回ウラにも内野ゴロの間に１点、３回ウラには３番小玉の２点本塁打などこの回ヒット７本を放ち５得点を上げます。８回ウラにも１点を入れ、この試合計19安打を放ちました。
青森山田も７回表に７番中沢が今大会３本目の本塁打を放ちますが、得点はこの１点のみ。打線が東海大菅生の２年生投手・戸田に抑えられ、守りは投手陣が炎上。３番手の斎藤勇が１失点と好投しただけに、前半の出来が勝負を決めた試合でした。
◇明日の試合
済美（愛媛）×盛岡大付（岩手）
前橋育英（群馬）×花咲徳栄（埼玉）
聖光学院（福島）×広陵（広島）
大阪桐蔭×仙台育英（宮城）
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