水！ | かずら旅館へようこそ

May 1, 2007

水！

水なんて味気ないもの、よくみんなゴクゴク飲むなぁ。

と、小学生の頃、水道の水を飲むクラスメイトを不思議に思ったもんでした。

水道の水は不味いからさ、なんてグルメな舌を持ってるわけじゃなかったけど、家では一度沸かした麦茶が冷蔵庫に入ってそれを飲んでいたので、水なんか家族の誰も飲んでた記憶がありません。そもそも水道水を飲んだらお腹が痛くなる、と教えられていましたよ。とはいえ、カルピスを作るときは水道水をそのまま使っていましたが。

水に味があると知ったのは、大学の課外講義で大阪に行ったときです。お昼に入ったうどん屋でも、帰り際に入った喫茶店でも、出てきた水がことごとく墨汁味でした。というと、墨汁を飲んだことあるんかい！と突っ込まれることが多々あるのですが、なんというか、カビ臭いんですかね？とにかく浄水器を通した水であっても飲めやしません。その時、大阪在住の彼と付き合ってた友だちは、「将来、俺と結婚して大阪に住むんだから、この水も飲めるようにしろ」と言われたの、と食後の墨汁味コーヒーを飲みながらノロけてくれましたっけ。（半年後あっさり破局）

悪名高い水道水ですが、現在は市販のミネラルウォーターと大差ないくらいまで水質は良くなっているんだとか。カルキの臭いが気になるときは、レモンの輪切りを浮かべましょう、なんて書かれた地元水道局の広報誌を見ながら、私が飲んでるのは市販のミネラルウォーター。無味無臭の水を買って飲むことに馬鹿馬鹿しさを感じつつ、でも時に体がそれを欲することだってあることを、この歳になって漸く体感しました。つまり無性に水が飲みたくなって仕方なかったんです。でも子供の頃、親に教えられた「水道水はお腹が痛くなる」の都市伝説ならぬ家庭伝説が身についてる私としましては、やはり直接蛇口をひねって出てくるお水は飲みたくない。お腹が痛くなるのもそうだけど、せっかくならカッコよく水を飲んでみたいものだわ、と外観から水を飲むことに拘りました。お店に行き、幾種類か並ぶ水の中から、一番売れてる（在庫が少なくなってる）商品をチョイス。それがこのコカコーラアクアセラピーミナクア天然水500mlPETなのです。

しかし５００ｍｌは一気飲みにはちと多すぎ。一口飲んでは冷蔵庫で冷やし～、また１時間ほどしては飲んで冷蔵庫で冷やし～と、１日がかりで漸く飲み干しました。
ちなみに今飲んでる水はキリンボルビックです。

どちらが美味しいかは区別つかないけど、とにかく水はチルドルームでキンキンに冷やして飲むのが好き。