|
カテゴリ:カテゴリ未分類
伴天の染料のお話である。
友人から伴天製作の問いあわせを頂きました。 仕様は特に変わっていないのですが、「染めをドイツ染めにしてくれ」 というのです。 筆者も、かつて30年くらい前に聞いた様な記憶こそあったが、あやふやな 言葉なのでした。友人の話によると「浅草の幾つかの町会で『ドイツ染め』を ウリに伴天を作っている」とのこと。 ところがGoogleで「ドイツ染」と入れても1件も無い、シェー! さっそく染料屋さんや古い伴天業者さんやら調べて見ました。 解ったこと・・・ 「ドイツ染め」は当社で一般的に加工している「反応染め」の事なのでした。(^^ゞ 現在の綿染色の主流である反応性染料は当初ドイツで開発され、当時の(今で もあるが)藍染や硫化染料などに比べて色落ちや変化も少ないので「色落ちし ないドイツ染め伴天」としてPRしたという歴史があったのだそうです。 現在では当たり前すぎて使われなくなった「ドイツ染め」という言葉が、 部分的にでも生き残っているところに浅草の下町情緒を感じた次第でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年07月13日 16時17分31秒
コメント(0) | コメントを書く |
|