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小僧と一緒にお花見に行った まずは桜の名所 大野ダム ふだんはほとんど人が来ない所だが 桜のシーズンは人であふれかえっている 折しも晴天の日曜日 絶好のお花見日和だ 駐車場から遊歩道を降りると 満開の花 はな ハナ 満開の桜 さくら サクラ こころがいっぱいいっぱいになって 花を見上げる目に涙があふれた 祖母や父 そして養父 4年前に見送った母 先月見送った叔母 せんせい たいせつな友だち シラトリさん 納豆屋のオジサン 飛行機のオジサン そして モコちゃんの姿は そこにはなかった 桜は 今 生きているものたちの姿だと思う 今 立ち止まって花を見上げるひとたち お弁当を広げるひとたち 親の胸に抱かれた赤ちゃん 子どもの手をひく親たち 親に手をひかれて歩く子どもたち 老親を支えながら歩く娘や息子たち 娘や息子に支えられながら歩く親たち 生きてあるということは なんて不思議ですばらしいことだろう こんなすばらしい世界から離れていくのは どんなにさびしいことだろう 寂しさに目を伏せ 再び見上げると 咲いている花の向こうに 咲いていた花の姿が見えた やさしいひとたち うつくしいひとたち いとしいものたち 過ごした時間が わたしの中では今も咲いている 「いま・ここ」 に 生きることがたいせつなのだとは じゅうぶんわかってはいるが ひとは(少なくともわたしは) 刹那刹那の単次元にのみに 生きているのではない 見上げる桜のこずえに 今咲いている花たちの姿が 咲いていた花たちの姿が これから咲く花たちの姿が わたしを見ている
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Last updated
2024.04.17 11:26:55
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