2004/03/17(水)12:55
プライバシー侵害と言論の自由問題
言論の自由と個人のプライバシーの関係のもめごとがまたまた起こった。
衆院議員の田中真紀子前外相の長女に関する記事を掲載した「週刊文春」(文芸春秋発行)について、東京地裁が出版禁止の仮処分命令を出したことを受け、17日朝からJRや私鉄などの駅売店から同誌が撤去された。一方、大手書店やコンビニエンスストアで目立った回収の動きは出ておらず、対応が分かれた。
多分興味のある人は買うだろうから、品切れは必至。
関係者によると、記事は「独占スクープ」と題し「田中真紀子長女 わずか1年で離婚」などのタイトルで、長女の離婚問題などについて報じているとされる。
個人の触れられたくない問題が、他人によって大々的に報じられるのは、当事者にとっては耐えられないことであろう。
まさしくプライバシーの侵害そのものである。
もうひとつの問題は、出版前の週刊誌に出版禁止の仮処分命令が早々と出た点である。
言論の検閲にあたるのかなどの言論の自由問題にまで発展しそうである。
かつて田中前外相の秘書賃金問題を取り上げたのは文春だったのではなかった?
結局これで辞任に追いやられた恨みがある。
その辺の関連もこれからどうなるのか注目されるところである。