絹手毬
検索サイトめぐりをしていて、非常に気になっているもの。それは「絹てまり」と呼ばれているものです。私が作っているものは「かがりまり」と呼ばれるもので土台を作り、糸で刺繍のように模様を作っていくものです。その他に、木目込みの毬、布をつなげて作る毬などがあります。ところが!!この「絹てまり」なるもの。今までの手毬の基準から非常にずれているものです。手毬の歴史は古くは平安時代、蹴鞠が元とされています。鹿皮を縫い合わせてボールをつくり、上に蹴り上げて遊びます。たしか、京都、奈良方面に保存会があったような・・・それが姫君の遊び物となり、現在に至っています。まりつき と言いますが、私の作っている手毬はついて遊ぶ。ではなく、手の中で眺める。お手玉のように上にほおりあげる、ころがして遊ぶ物です。なぜ、絹てまり が、異質かと言いますと・・・手の中で遊ぶ事が出来ないのです。写真でしか見た事がないのですが、糸で網目状になっています。その材質で、球体を形成しています。球体の中は透けて見ることが出来ます。中にはモビールのような紙細工の人形が入っています。絹てまりで検索を入れますと、多くの場合これが出てきます。ただ、私としては眺めるだけの物であり、手の中で遊べないので手毬とは呼びたくない。これが正直な感想です。作り方は・・・正直言って謎です。ネット上にはまだ発見する事が出来ません。ただ・・・ヒントはあります。てまりの中で「瓶細工毬」という物があります。私はまだ作ったことがないのですが、テキストだけは持っています。ボトルシップ(瓶の中に船を入れたもの)がありますが、それの手毬バージョンです。大雑把に作り方を言いますと・・・古い時代の作り方は・・・洋服の裏地で袋を作ります。(薄い素材が良いのです)鳥餌のようなすべりの良い物を詰め物にします。(ヒエやアワ)袋の口を紐(糸のように細いもの)で縛ります。毛糸を巻き、成型し、模様を作ります。この時、袋の口は隠れないように外に出しておきます。口をほどき、中身を出します。瓶の中に入れ、わたを詰めます。袋の口も中に押し込み、周囲の糸をよせて口を隠します。最近、某サイトで見た作り方はストローに毛糸を通します。通した毛糸を丸めて土台を作ります。模様をつくり、ストローから毛糸を抜き取ります。(袋状の物が出来ます)瓶に詰め、綿を詰めて形を整えます。両方の作り方とも、まだ私は試していないのでどうなのか?ここでは書くことが出来ません。さて、問題の多くのサイトで出てくる「絹てまり」これは、あくまでも私の推測した作り方です。まず、紙人形のモビールを作ります。ビニール袋のような物で、この紙人形を包むように球体を作ります。ビニール袋には油のような物を外側に塗っておき、糊がはがれやすくします。糸をかけて くもの巣状に包み込みます。一部、糸のかけ方を荒くし そこから中のビニールをはずすようにします。スプレー式洗濯糊のようなもので糸を固定します。糸が固定できたらビニールをはずします。ビニールをはずしたら、はずし目がわからないように糸を再度かけます。糸を固定し、モビール台に固定し出来上がり。この作り方はあくまでも推測であり、確定ではないのですが理論上はできそうな気が・・・いかがでしょうか?