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嘘を求める旅に出よう

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Jan 3, 2010
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寡黙な死骸みだらな弔い

何というか、不思議な気分になる本

短編11作

短編だけど、1つの話の次の話には

必ず、前の話の人物が登場する

チェーン小説とでも言うのか?

 

はっきり言って、みだらな弔いなので好みはあると思う

読んでて、気持ち悪くなりそうなところもあったし

でも、何故かとても惹かれる

3日で読んでしまった

 

1つだけ簡単に

自分のむき出しになった心臓を入れるための鞄を注文する女性

それに戸惑う鞄職人だが、実際にその心臓を見ると

性的な欲求が現れて、その女性に対してよりも心臓に愛撫したいと思う

どうしてもその心臓を手に入れたくなり

全てを犠牲にして鞄を作るが、呆気なく断られて

その女性の心臓を切り取って、鞄に入れる

これだけでも、充分すぎるくらいみだらな弔いだな

 

あとがきが、またとても良かった

ホレヘ・ルイスは自分が書こうとする書物は、既に誰かによって

書かれているのだという。一見、書き手に不自由だと思われる想定を

実に魅力的な可能性へと飛躍させた。自分が過去に味わった誌書体験

のうち、最も幸福だったのは、ああ 今読んでいるこのお話は

遠い昔、顔も名前も知らない誰かが秘密の洞窟に刻み付けておいたのを

ポール・オースターが、川端康成がガルシア・マルケスが私に語って

聞かせてくれているようだ、と感じる。

小説を書くとは、洞窟に言葉を刻むことではなく、洞窟に刻み込まれた

言葉を読むことではないか、と最近考える。

う~ん、素晴らしいの一言!!

小川洋子の本は、有名なのは「博士の愛した数式」

この本は、解りやすい

これ以外は、結構、抽象的、比喩的表現が多いから

人によっては、嫌悪するかも

 






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Last updated  Jan 3, 2010 11:16:26 PM
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