カテゴリ:アメリカ生活
世界貿易センターが崩壊してから丸3年。時が経つのは早いといえば早く、遅いといえば遅い。
貿易センターはとても大きなオフィスビルだったからNYに住んでいる人は必ずといっても良いほど誰かなくなった人、負傷した人、人が建物から飛び降りるのを見てしまった人を個人的に知っている。本当にそういう意味ではニューヨーカーの裏庭で起きた出来事だった。 うちもマンハッタンから車で15分だから、あの日の後も3,4ヶ月はグラウンドゼロからのモノの燃える臭いと煙がやってきた。 もう3年か。あの後世界は本当に変わってしまい、家族が亡くなって悲しんでいる人たちを慰める方向には変わっていないような気がするけれど、ニューヨーカーの生活は続く。"Life moves on."である。 貿易センターの後地になにを建てるかは大きな議論を呼んだし、遺族は慰霊地にしようといい、他の人は目立たない建物にしようと言っていたらしい。実際に建設が決まったFreedom Towerは(高いアンテナを入れると)世界でも最も高い建物になるらしい。以前の貿易センターよりも高い建物だ。 これはニューヨーカー精神をすごく表していると思う。"So, you've knocked down the other ones. Hey, get this! We will rebuild them even bigger!"。 今年の慰霊祭がグラウンドゼロで行われる最後の儀式だそう。これから新しい建物の建設が始まる。建設が始まればあっという間に建ってしまうだろう。特にこの建物の建設はニューヨークの攻撃からの再建を象徴している部分もあるし。新しく建ちあがる建物と共に立ち直っていく気持ちにさせられるだろう。 今でも高い建物のないロウアーマンハッタンをみると変な感じがする。早くあそこにそびえ立つ建物を建てて欲しい。そんな気持ちも共通のものだと思う。 ただ、家族や愛する人を失った人たちにとって、この3年は最低必要だったのではないかと思う。 この出来事でNYの警察も消防局も今までにない尊敬の念を得るようになっている。自分の命を他の人のために毎日危険にさらしているという現実があるのだから本当に良いことだ。 あの出来事の後、他の国で起きたニューヨーク以上の破壊はこんな風に復興に向かっているようには思えず、本当に心が痛む。影響を受けている個人にとっては同じように辛い経験だろうに。自分達の土地を再建できる状況になってくれればいいのにと願ってやまない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 12, 2004 11:13:13 PM
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