カテゴリ:バイリンガル教育
バイリンガルって?
この問題ってホント奥が深いですよねー。私達も試行錯誤です。国際結婚をしている夫婦から、異国に住んでいる日本人の家庭、将来助けになればと日本で英語を学ばせるご家族まで。。。 夫婦や家族によっても言語に関する考え語って違うでしょうしね。 ただ、最近読んだ研究によると3歳までに家庭で多数の言語を聞いて育った子供っていうのは(例えば両親の母国語が違い、子供にそれぞれの言葉で話しかけている場合や、祖父母が違う言語を話す場合)、基本的にそれ以降学校に行き始めてから学んだ場合(例えば両親日本人で小学校から英語の環境におくとか)とは基本的に脳の言語の分類が違うらしいですよ。3歳までだと基本的に母国語が複数になるそうで、それ以降だと母国語とは別の領域に新しい言語が分類されるそうです。その後のターニングポイントはやはり12歳前後の中学校あたりらしいです。 NYに住んでいるせいもあると思いますが、二ヶ国語を話すということが特別なことだとか、どちらの言語が劣るとか考える必要はあるのかなあ、と最近思います。他の米国の大都市でも同じだと思いますが、お友達でも移民が多いので英語しか話さないという人を探した方が珍しいような環境だと、「早く始めると母国語に影響が」なんていうのは時代遅れなのではないかと思います。 子供にしろ大人にしろ知性の高さに限らず日常接している言語ではコミュニケーションできるようになりますからねえ。ただ、その言語を使って学んだり、知識を深めたりする気持ちがあるかどうかっていうのは子供によって違うでしょうし。子供らしく遊ぶ時間を削って週末塾に通わせるとかまでいくと、やはり「子供の個性をみて」ということになりますよね。 言葉っていうのは話す内容がないと意味のないものですから、文化や教養も含めて、知識や経験を深め、豊かな人生を送って欲しいですよね。 複数の言語に接して育った子供は、一つの言語のみに接して育った子供に比べ順応性が高く、色々なアイデアを出す能力が優れているそうです。同じことも言葉が違えば違う表現をすることができることがわかっている子供にとっては、固定観念の幅が広がるんでしょうね。それは実際の語彙の豊富さや文法だけでは測れない部分ですし。あながちバイリンガル教育を早くから始めるのも悪くはないのかもしれません。 私の両親は私達が小さな頃から英語のラジオを聞かせてくれていたので、実際自分で英語を真剣に学び始めてから「発音だけ聞くとネイティブに近い」と言われていました。今は日常英語で困ることは殆どないので、かえって発音に癖がないと、何かニュアンスが間違って言ったことを、悪くとられたりすることもあるのではないかと思う心配もあり、多少癖があって「第一言語ではない」と分かった方がいいのではないかと思うこともあります。ただ相手に理解してもらえないほどアクセントが強いのも、なかなか大変でしょうけれど。 そういうことを考えると、子供の頃から接するようにしてあげると、言語を使いこなすという意味ではものにならず無駄のように思えても脳がプロセスしているということはあるんではないかと思います。子供が自分で学びたいと思ったときに、昔のインプットが役に立ってくるということは考えられますよねー。 日系アメリカ人の家庭に育って、母親は日本出身日本語を使っていたけれど、本人は英語しか話さなかったという人を知っていますが、成人してから日本語を学び始めたとき、日本語の発音にまったく英語の癖がないという人も何人も知っています。流暢に使えないから全く無駄という訳ではないと思うようになったのはそういう人を見たせいもあると思います。 かといってテレビでCNNが見れる時代にわざわざ幼児英語教育に60万もかける必要があるのかは疑問ですが。。。 私は大家族出身、夫は一人っ子なので、夫の両親が他界・夫になにかあれば日本に移住する可能性は大です。そんな家庭環境ではやはり日本語の読み書きはしっかり教えてあげようと思っています。実際日本語だとひらがなとカタカナ読めてどうなるものでもないんですよね。どう考えても日本語の方が難しいです!!! アイデンティティの問題も絡んできますので、やっぱりなんでもありのNYの方が娘にとっては成長しやすいのかなあ、とも思います。難しい問題です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 25, 2005 04:33:31 AM
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